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あの朝は紛れもなく"青"だった

この週末、漫画「ブルーピリオド」を読んだ。最近アニメの放送が始まり、オフィスのある渋谷に行くとスクランブル交差点の先に主人公の矢口八虎が描かれた広告が出されている。

何度も広告を見て読みたい気持ちが高まり、6巻までをアプリで、7巻から書店で買ってきて読んでいる。器用に周囲の空気を読んで生きていた八虎が絵を描くことに真剣になり、藝大を目指すこの物語。

物語の初め、「早朝の渋谷ってさ、なんかいいよな」という八虎の言葉がストーリーを進めていくきっかけになる。自分の好きなものが周りから理解されないことが怖いという感情。「青く見えるなら、青くていいんだよ」という後押しの言葉。

2019年、インターン生になって最初の日に走ったのがまさに"早朝の渋谷"だった。仙台から出てきて、初めて渋谷の街のなかを走れることを知った。それまで描いていた渋谷へのイメージが覆された。爽やかな青い空の光が降り注ぐ景色。あの朝は、紛れもなく八虎のいう"青い"世界だった。

この物語では物語の要所で渋谷の街が出てくる。僕も初めて走った早朝の渋谷だけでなく、現在進行形で渋谷の街が自分にとって大きなウエイトを占めている。だからこそ、一層物語の展開に共感を寄せてしまう。

僕は絵を描くわけではない。でも、好きなものを好きだと言えない怖さ、周りから理解されないことへのもどかしさは味わったことがある。

ランナーならば一度は言われたことのある「走ることの何が楽しいの?」や「何を目指してるの?」という揶揄のような言葉。目標を掲げて走ることへのプレッシャーや怯んでしまう気持ち。

そんな気持ちの一つひとつを、向き合って進んでいく八虎へライドさせてしまう。楽しむ姿は相手へ伝わる。

絵を描くことも、走ることも、文章を書くことも。あらゆることを気にしてしまうけど結局自分は自分にしかなれない。だったら、ありったけの自分を走ることに、文章を書くことに乗せていくことで昇華していきたい。


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