2024.04.07

昨日、吉祥寺を友人に案内してもらった。先日、関東での暮らしも4年が経ったと書いたがまだまだ行ったことのない街や足を踏み入れたことのない場所も多く、吉祥寺は2回目だった。

ひとりの時間が増えたものの、横須賀に住んでいることもあってひとりで都内の街に遊びにいくというのが最初は楽しかったが、だんだん疲れるようになって家にいることが多くなった。だからこそ、友人とどこか不慣れな街へ足を踏み入れてみることは大切なのだと身をもって実感する。

高校生の頃まで東京駅まで行けば〈東京〉なのだと思っていたけれど、大学生になってこれまで行ったことのない街にも上京するたびに足を踏み入れることによって地方から見ていた〈東京〉は案外ないのだと思い知らされる。東京は確かにあるのだけど、東京駅だって結局は丸の内か八重洲側に日本橋があったり、銀座があるわけで。

こうして関東に住むと、一駅ぶん歩くだけで街の表情も名前も変わってまったく一括りにはできないことに気付かされる。渋谷とて道玄坂と公園通り、宮益坂、並木橋では全く違うし、現に公園通り沿いや宮下パークのあたりは分かっても、道玄坂のあたりはてんで詳しくない。

と、まあ関東生活5年目を迎えたいまでも〈東京〉の解像度はそう高くない。

気の許せる友人が少ない自分は、ついに出不精になり休みの日は予定があるとき以外自宅にひきこもりっぱなしだ。

しかし、春だ。桜も咲いている。なのに家にいるのはもったいないとばかりに、この春東京へ戻ってきた友人と吉祥寺で焼肉を食べた。その帰り、数年前に吉祥寺住みだった彼は辺りを案内してくれた。

古本屋にカフェ、よさげなお店、井の頭公園。そういえば、吉祥寺っていろいろな作品を通してサブカル感が満載な街なのかと思っていたけれど、案外そうでもない。だが、しっかりとカルチャーに触れられる。

なんてバランスのいい街なんだ。

帰り途まだまだ知らない場所があると思い知らされる。

ひとりでも十分楽しめると思っていたけれど、友人と一緒に街を歩くと新しいことを知れる。なにより楽しい。

もっと東京のいろいろな場所へ足を運んでみたいと思わせてくれる友人の案内だった。