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『達人プログラマー』を読んで:手書きの力を再発見

本書は、ソフトウェア開発コミュニティーの指導者として知られるDave Thomas氏とAndy Hunt氏による著作です。ソフトウェア開発に留まらず、プロジェクトを進める上での重要な考え方が多く紹介されており、大変勉強になりました。

特に印象に残ったのは、以下の名言とその実践方法です。

「知識への投資は常に最高の利息がついてくる ― ベンジャミン・フランクリン」

さらに、著者たちは次のようなテクニックを推奨しています。

『エンジニアリング日誌をつけるようにしてください。その際には、ファイルやWikiではなく、紙ベースのものを使ってください。手描きにはタイピングとは違う特別な何かがあります。1ヶ月ほど続けてみて、利点があるかどうかを確認してみてください。』

この提案には驚かされました。世界トップレベルのエンジニアが「手書き」で「紙」に日誌をつけるように勧めているのです。iPadやパソコンで文書を作成するよりも、手書きのほうが自分の考えを整理しやすく、文章を作っている実感と集中感を得られると感じました。

本書でも、手書きのノートに書き込むことで集中力が高まり、書き込もうとしていた内容の間違いに気づきやすくなることが指摘されています。知識を得るためには、頭で考えるだけでなく、実感を伴った学びが重要なのかもしれません。

他にも多くの心構えや工夫が紹介されており、エンジニアとしてだけでなく、様々な分野で役立つ考え方が詰まっています。デジタル時代において、あえてアナログな方法を取り入れることの意義を再認識させられました。


#読書 #ソフトウェア開発 #手書き #ライフハック

『達人プログラマー ―熟達に向けたあなたの旅― 第2版』


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