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新木場に想いを寄せて

寂しいとか感傷的な言葉は、
誰のためにもならないような気がしてあまり使いたくないのだけれど、

作る、 届ける、 そして、確かめ合う。
自分にとって音楽は、ロックバンドにとって音楽は、 この3つの要素で成立するように思えます。
確かめ合う場所、なくして、ロックバンドの完成はありません。
新木場スタジオコーストが、これからもそんな場所であり続けてくれることを、 そう、心から願っていました。

僕みたいなミュージシャン、もう少し細かく分類するとバンドマンは、
主にそういった場所に生息していて、つまりは住み処が無くなってしまうということは、辛い以上に死活問題だったりもします(この写真だと良くわからないですね、一応バンドマンです。申し訳ない)。

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年々自分にとって、財産、宝物と呼べるものが、
例えば車とか(怖くて助手席専門やけど)、ブランドもののカバンとか服とか(そんなに持ってないけど)、そういった物質的なものでなくて、
思い出、記憶経験、みたいな、目には見えない、形のないものにこそ、そう名前をつけて呼びたくなってしまうところがあります。

次のツアーのスケジュールの初日の公演が、
コーストでの最後ライブになってしまうとはつゆほど思っていませんでしたし、今日もいつも通り、リハスタでその準備に勤しんでいました。

一ミリも後悔の残らないライブをして、最高の思い出を更新して、最後に誰もいないフロアにビシッと90度お辞儀をして、「クソほどお世話になりました」と伝えて帰ろうと思います。

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自分に今できることは、最後の公演まで1人でも多くの人に足を運んでもらうこと。精一杯、全身で、魅力的な、心を揺らすような瞬間を作ること、音楽を鳴らし続けること、だと思っています。

10月2日新木場STUDIO COASTにてお待ちしております。
(現在最終プレオーダー中です)


褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。