自分の中にある凶器を想像してみる。
時刻は夜更け、いやすでに明け方だったかもしれない。
突然の呼び出しに駆けつけた頃には暗がりの空が、一通りの現場検証を終えると、帰りがけにはもう明るくなっていたことは確かだ。
KEEP OUTの黄色いテープがぐるりと張り巡らされていて、
幾人かの警官がそのテープの前で仁王立ちしている。
一瞥をくれてそのテープを跨ぎ、さらに奥まったところのブルーシートをくぐると、床に白くチョークで縁取られた人型。
そして、現場にはいくつもの遺留品が残されていた。
さて、犯人の使った凶器は?
あ