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涙は急に止まれない

あなたに訊きたい7つのこと#1【回答編】

今まで自分自身が流した涙と、人に流させた涙、どちらが多いと思いますか?

今日まで自分がどんなことに涙したか、覚えていますか?
自分がどんな場面で涙させてしまったか、憶えていますか?

感動して流す涙、楽しくて流す涙
悔しくて流す涙、悲しくて流す涙、
涙にも色々な種類があるけれど、
総じて感情にそれを容れる器のようなものがあったとして、
キャパシティを超え、
溢れる、ということが涙の仕組みのように思います。


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流した涙の量>流させた涙の量


おおよそ9割の人が、人に流させた涙よりも、自分の流した涙の方が多いと思っています。
第一印象で思ったこと。

・一握りの”男泣かせ”や、”女泣かせ”と呼ばれる人たちが、意識的に、または無意識にも、異性を振り回して泣かせている。
・一部のわがままな権力者や、ずる賢い為政者がその地位を振りかざして、多くの人の涙を養分にしている。
・映画や本などの感動的な作品を作り上げた人が、多くの人の心のダムを決壊させている。
・本当はみんな泣き虫で、ひとり寂しく泣いている。

どれもそれっぽいようで、どうにもしっくり来るような、来ないような。


こっそりみんな泣いている

いや、これは単純に主観の問題なのかもしれない。
この場合、泣いている主体が自分である限り、
自分の涙にはほぼ100%の確率で気づくことができる。
それに対して、他人の涙に気づく事が、果たしてどれだけ出来るのであろうか。
毛布にくるまって、
雨に打たれて、
両手で顔を伏せながら、
隠れて泣いていたのを、
本当は、ただ、見過ごしているだけなのかもしれない。


この質問の決定的な欠陥

ただ、そんなことを考えているうちに、
ひとつ、この質問の決定的な欠陥に気づきました(いや、申し訳)。
また、それと同時にある条件が加わることによって、
このグラフが逆転する、もしくは限りなくイーブンになるのではないかと考えました。きっと。(ただ、確かめるすべもないのですが。小声)


はて、そんな、ある条件とは。

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それは、今、生きているあなたたちにだけ、にしか、
この問いかけを出来ない、ということ。

もしも天国でこのインタビューを追加することが出来たなら、
その時はこの、流した涙の量>流させた涙の量、の答えが逆転する、
もしくは非常に拮抗するのではないかなと思いました。
(いたこ的な、召喚!みたいなのは残念ながらやってません、こちらのnote。)


涙は心の栄養素にも、消毒液のようにも感じます。
また、スイカの塩みたいに、塩焼きにレモン汁みたいに、あまりに多い人生は辛いけれど、適量であれば、人生を美味しく味わう、隠し調味料のようにも感じます。
(と岡本真夜さんもtommrowで歌ってるから間違いない。)

適量の涙を、贈り、受け取る。可能であればその量は、行って来い、均等が望ましいように思います。なんとなく。


精一杯、その素晴らしき人生を、全う出来た時に、
自分の流した涙、と人に流させた涙の、最終的な帳尻合わせが、行われるのかもしれません。

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あなたがぐっと堪えたその涙で、
いつか心に大きな花が咲きますように。

BIGMAMA     金井政人

褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。