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薪のおはなし(vol.1 針葉樹について)

こんにちはmaruchanです。
今回は薪についてのおはなしです。
薪にはいろいろな種類があり様々な表情を見せてくれます。

私が使ってみた感想や薪の保管方法や注意点など
経験した内容をお伝えできればと思います。
皆様の焚き火や薪ストーブライフの参考になれば幸いです。
第1回目は針葉樹です。

1. 針葉樹とは
2. 薪とは
3. 針葉樹の薪について
4. 針葉樹まとめ
5. 注意点・体験談
6. あとがき

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1. 針葉樹とは
一般的に樹木は針葉樹と広葉樹の2つに分類されますが
針葉樹とは外観や葉っぱなど、尖った形状をしている樹木を呼びます。
成長の速度が速いため、上に真っすぐに伸びた木を想像してください。
また針葉樹は裸子植物なので花弁がありません。
使用用途は建築材などが有名ですね。
番外編ですがイチョウも針葉樹の分類になります。

針葉樹:杉・檜・松・モミ・イチョウなど


2.薪とは
そもそも薪とは立木を倒して、チェーンソーで輪切りにし
斧などで細かく割ったものをいいます。

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薪ストーブで使用するには
薪自体の水分量が少ない方が良いとされ
具体的な水分量は15~20%以下と言われています。

これは中身の水分が残っていると
綺麗に燃焼しないため十分な熱量を確保できません。

また不完全燃焼により煤やタールが発生し
ベタベタしたものが薪ストーブの煙突にこびりついて
排気口を塞ぎ排煙が難しくなってきます。
これらの物質は引火性があるため煙突火災の原因にもなります。

このように薪は割ってから直ぐには使えません。
乾燥期間の目安として最低でも1年から2年は乾燥させないと
上記を満たすことはできないのです。


3.針葉樹の薪について
先にも述べましたが薪の乾燥にはかなりの時間がかかります。
針葉樹の薪は乾燥が速いため薪の保管状況にもよりますが1年サイクルで使用が可能です。

そしてこの針葉樹は薪割りが簡単にできます。
広葉樹ばかり堅木を割っていた後に針葉樹を割ると
上達したのかなと錯覚するほど簡単に割れます。

左はヒノキ断面で右はサクラの断面画像です。

密度が全然違いますよね。

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気持ちの問題ですがパカッと割れると
すごく気持ちがいいですよ。笑

力を要れずに簡単に割ることができるので、
初心者や女性の方が薪割りをする際には
最適の原木です。

簡単に割れるということ
すなわち密度が低く燃やしても直ぐに燃え尽きてしまいます。
また油分も多く一気に燃え上がるため燃焼温度が急激に高くなります。

薪ストーブは鋳物や鋼板でできているため、
急激な温度上昇は本体を痛める原因となります。
火おこしに使用するなど上手な使い方が必要となります。

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私の周りの薪ストーブユーザーは
針葉樹を上手に使い分けている人が多いです。
自然資源を無駄にはできませんね。

薪ストーブ以外に我が家では
外で使用する“かまど”でこの薪は活躍します。
一気に火力を上げて使いたいときに最高な薪です。
春は筍を茹で、冬は餅米を蒸かす際に使用します。


4.針葉樹まとめ

メリット:
・乾燥スピードが広葉樹に比べて早く
油分も多いため火付きが良いので
火起こしをする際に重宝する。

・針葉樹の原木は軽くて柔らかいため
初心者や女性の方にも簡単に割ることができる。


デメリット
・薪材としては比重が低く火持ちは悪いです。
(スカスカですぐ燃えて無くなってしまう)

・油分が多いため煤(スス)が多く出る。


5.注意点・体験談
上記までは検索サイトなどで【薪 針葉樹】と調べるとヒットしますが
ここからは個人的な注意点や体験談となります。

薪は外で保管しているため、様々な虫たちが潜んでいます。
このスギ・ヒノキが大好きな昆虫が
我が家ではここ最近で大量に発生しています。
そいつの名はヒメスギカミキリというカミキリムシです。

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出典:昆虫エクスプローラhttps://www.insects.jp/kon-kamihimesugi.htm


体長1~1.5センチ、大型のアリ2匹分くらい
赤褐色や黒褐色の色をした小型のカミキリムシで
名前の通りスギ・ヒノキなど針葉樹が大好きなカミキリムシです。

成虫が卵を産みつけるため沢山やってきます。
幼虫は針葉樹の樹皮から樹皮下を食害するので
スギ・ヒノキの伐採木が沢山あってか大量発生しています。
去年と今年は個体が多くて正直悩みました。

このヒノキの丸太周りには幼虫が食害した痕が付いて
迷彩模様のようになっています。
小さい穴は幼虫が孵化するための穴です。

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薪にあつまる虫を全て駆除するには外から侵入を防ぐしかないですが
倉庫があるわけでもないので基本的には無理です。

唯一、防ぐ方法としては薪の樹皮を剥ぐしかありません。
が、立木から樹皮を剥ぐのは容易ではないので
こちらもほぼ無理な対処法です。

薪ストーブを導入する際はこの侵入者に注意しなければいけません。


6.あとがき
我が家の薪は有難いことに全て自給材です。
ご近所さんからいただいたり、伐採業者にお声かけしたり
様々な場所から頂いています。
薪ストーブユーザーから嫌われがちな
この針葉樹もありがたく頂戴します。

そして沢山の原木を観ているうちに
樹木についても興味が湧き調べるようになりました。
おかげで今では大体の樹皮を見ただけでどんな木なのか判るまでになってきています。

もうすぐ山が色づき寒くなるにつれて
薪ストーブの出番となるので
使用前に煙突掃除をしなくてはいけません。
もちろん自分で行うので今後報告させていただきます。

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我が家では冬場の暖房は薪ストーブのみなので
夏場に比べて電気代がかかりません。
自然のエネルギー今後も大切に使わせていただきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回をお楽しみに。。。

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