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梅田悟司「言葉にできる」は武器になる。を読んで。

自分の言いたいことが言葉にならない、

相手に自分の言葉が届かない、

想定外の質問に言葉が詰まる、

人を惹きつける文章が書きたい

などの悩みを持つ人に刺さる本だと思います。


一言で言えば、外に向かう言葉の使用におけるテクニックではなく、しっかりと内なる言葉と向き合い意見を育てることが大切であることを説いた本。

内なる言葉・・・物事を考えたり、感じたりする時に無意識的に頭の中で発している不可視的な言葉
外に向かう言葉・・・一般的な可視的な言葉

内なる言葉と外に向かう言葉の関係性は次の①or②の概念でおおよそ説明しうると思う。
①頭⇄心⇄身体、意識⇄無意識の関係と相似関係にある外に向かう言葉⇄内なる言葉の差分を自分の心と身体に意識を向け小さくすること。
②言語化されていない内なる言葉(=原材料)から言語化された内なる言葉(=パーツ)を作り上げ、外に向かう言葉(=製品)としてアウトプットすること。

いきなり外に向かう言葉を作り出すのではなく、内なる言葉の深さや幅を広げることが大切。
内なる言葉の深さや幅を広げる(本書では解像度とも表現)ために以下の7つの具体的なステップがある。

1.頭にあることを書き出す
2.T字思考法
3.同じ仲間をグルーピング
4.足りたいところに気付き、埋める
5.時間をおいてきちんと寝かせる
6.真逆を考える
7.違う視点から考える

この中で試した結果、特に効果の感じられたT字思考法を紹介したい。

まず内なる言葉に対し、なぜ(why?)で深堀りし、その結果それで?(so what?)で幅を広げ、本当に?(really?)で立ち戻る事で内なる言葉の深さや幅を広げて意見を強くする。whyで始めるのがミソです(so what?も考えやすいし、reallyも阻害する原因やバイアスの気づきになる)。
書いてる内容がシンプルなので侮っていましたが、このT字思考法だけでも読む価値がある本だと思います。

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