奴隷の哲学者エピクテトス「人生の授業」を読んで
奴隷出身のストア派の哲学者エピクテトスの考えを悩める奴隷の若者ニウスとのやり取りで分かりやすく解説した良書。エピソード漫画→「提要」からの引用→解説の流れでサクっと読めます。以下ダイジェスト。
1.認識を正す
我々次第でないもの(病気、死、貧乏、他人の評価、過去、事実など)と
我々次第のもの(意味付け、意志、行動など)を徹底的に分けて、
後者に意識を向けること。
2.感情の奴隷から脱する
負の感情を生み出しているのは、
負の意味付けをしている自分であることを認識する。
第三者の視点で出来事を観察する。
失ったではなく、返したと考える。
3.人間関係のしがらみから自由になる
事実を把握するところで立ち止まれ。
そこから先の善悪の判断を下すには慎重であれ。
無教養のもの→他人を批判、
教養の初心者→自分を批判、
教養のできた者→他人も自分も批判しない。
4.真に成長し、よく生きる
地位、名誉、財産、肉体、容姿→いつか喪失する可能性。
真に自分にあるものは心のあり方だけ。
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