New York Punk 3選　Vol.3

New York PunkのVol.3です。

これまでの記事はこちら。

70年代パンクは大まかに２つに分けられます。

「ニューヨーク・パンク」
60年代後半のMC5、70年代前半のニューヨーク・ドールズなどから
70年代後半のパティ・スミス、テレヴィジョン、ラモーンズ
トーキング・ヘッズ、ブロンディーなど、ライブハウスCBGBを拠点に活動していたバンドを中心に、いわゆるパンクなイメージの激しさ一辺倒ではなく様々な要素を含みます。
「ロンドン・パンク」
後期ニューヨーク・ドールズのマネージャーだったマルコム・マクラレン
が音楽の要素をイギリスに持ち込み、ヴィヴィアン・ウェストウッドの
ファッションと共に仕掛けた70年代後半のムーブメント。
当時、プログレなど敷居の高かったロック・シーンに対抗すべく
楽器の出来ない素人あがりのバンドも多かったが故に、その後自由な発想がニュー・ウェイブ・シーンへとつながりました。

今回はその中から「New York Punkの前夜」ともいえるプロトパンク
３アーティストを紹介。
これらのアーティストの動きが後のロック界の歴史を変えました。

まずはNew York Dolls
後のLondon Punkのモデルとして一番分かりやすいと思います。
シャウトに荒々しいギター、ロック初期衝動が詰まってます。
後期マネージャーを務めていたマルコム・マクラレンがその要素とファッションをミックスさせてLondon Punkシーンを仕掛けました。

続いてThe Velvet Underground
いわゆるシャウト側とは正反対、NYならではの知的なサウンドですが
既存の音楽に反抗するかのような新しい切り口は「ロック」自体を一歩
次のステージに進めた功績は大きいですね。

Rock And Roll(1970)

最後にThe Stooges
デビュー・アルバムが上のThe Velvet Undergroundのジョン・ケイルという
ことでLondon Punkはもちろん、後のシーンへ大きな影響を与えたうねりが
この辺りから生まれていったと考えると非常に興味深いです。

No Fun(1969)

ピストルズのカバーがこちら。

以上、今回はNew York Punkの前身３アーティストを紹介しました。
本来MC5も入るべきですが、そのうち加筆します。