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詩羽(水曜日のカンパネラ)とハード・ロックの「二代目ボーカリスト」

「水曜日のカンパネラ」は好きだ。

普段、99%洋楽しか聴かない自分。
しかし、たまに気に入る日本のアーティストもいる。
ほんと、たまにね。

それが「水曜日のカンパネラ」だ。(以下「水カン」)
そして、今回自分に「記事書きたい」と思わせたのが
2021年9月に二代目ボーカリストとなった詩羽(うたは)の存在。


元々、水カンを好きになったきっかけはこの曲。

「桃太郎(2014)」

歌詞の「バンゲリング・ベイ」は刺さりましたねー
「きびだーん」と「魂の16連射」なども。
歴史もののセレクト、サウンドもかっこよい。


北海道民の自分としては、一番回数聴いたのがこの曲。

「シャクシャイン(2015)」

北海道の地名や名産品が羅列される歌詞で、「めんみ」「マルセイバターサンド」「きのとやのバームクーヘン」と道民ネイティブな自分も唸るほど。

1点だけ「しろくまラーメン」は旭川の「旭山動物園」ではなく札幌の「円山動物園」なんだがなぁ、と思いつつ。

MVも札幌の大通公園、すすきのなど普段行き来するところで嬉しい。


そして、今回の新生「水曜日のカンパネラ」である。
最近youtubeでこの曲と出会いました。

「エジソン(2022)」

「へー、新曲。 あれ? ボーカルがコムアイじゃないんだ」
と思ったら、二代目ボーカリスト「詩羽」に代わっていたようですね。
知らなかった。

正直、驚きました。
初代のコムアイも非常に個性的で独自の世界観を持っているので、二代目のプレッシャーとか責任ってあると思いますが、もう完全に「詩羽ワールド」になっていますね。
ボーカリストが交代してここまで違和感ない日本のバンドって知らない。

そもそも、日本のバンドで二代目って誰がいたっけ。
「杉山清貴&オメガ・トライブ」→「1986オメガトライブ(カルロス・トシキ)」→「ブランニュー・オメガ・トライブ(新井正人)」くらいしか思いつかないけど。

日本って「ボーカリスト」の比重が非常に重いと思う。 重すぎ。
海外のバンドだったら、ギターやドラムで有名な人たくさんいるけど、
日本だとファン以外であの国民的バンドのボーカル以外は名前でてこないのが残念ながらあたりまえ。
なので、ボーカルが代わったら、それはもはや別バンドになるのが普通。

それがこの「水カン」はボーカルが代わったにも関わらず、初代とはまた違った光を放つ、詩羽はとんでもない存在だと思うのだ。
これ、普通じゃできないよ。


で、この「二代目なのに成功したボーカリスト」を思い浮かべたら、なぜかハードロック界隈を思い出してしまったのがオジサン・リスナーだ。
(TOTOやシカゴはまた別)

AC/DC
ボン・スコット → ブライアン・ジョンソン

アイアン・メイデン
ポール・ディアノ → ブルース・ディッキンソン

ヴァン・ヘイレン
デヴィッド・リー・ロス → サミー・ヘイガー

3人とも、二代目なのに初代に負けない世界観とヒットをバンドにもたらした存在。 ただ、そう多くはないように、やはりボーカリストが代わるというのは非常に大きなこと。
「バンドの世界観は崩さず、過去のマネではいけない」というジェームス・ボンド役の俳優さん並みに大変なこと。

しかし、詩羽は既にそれをやってのけている。
ちょっと凄すぎる存在だなぁ、とオジサン注目しちゃいます。
にしても、2001年生まれかぁ、、、(遠い目)


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