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マンガで世界を変えようとした男 ラルフ・ステッドマン

イラストの使用や様々なエフェクトを駆使して非常に技巧的な映像だった。しかしまったく被写体を邪魔することはなかった。サイケデリックに振れすぎることなく、抑制を効かせた演出で、主役は常にラルフ・ステッドマンだった。

盟友ハンター・トンプソンは自殺し、自分も無力感に捉えられているとステッドマンは言う。

「漫画で世界を変えようとしたことは、最高の暇つぶしだった」。彼は本気だったし、それを楽しんでいた。

原題は『For No Good Reason』

「理由なんか知るか」。くらいの訳だろうか。


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