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健康の不安と医療課題をまとめて解消したいデザイナーの転職エントリー

こんにちは、デザイナーの永尾(gao)です。3年4ヶ月、大変お世話になったメルカリグループを退職し、2020年10月1日からUbie株式会社で働いています。2020年 Ubie アドベントカレンダー 23日目として、5社目にして人生初の転職エントリーです。

入社したUbie (ユビー) は、「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションにしたヘルステックスタートアップです。国内向けのサービスをはじめ、今年からシンガポールにも進出しています。

なぜUbieに転職したか

振り返ると、主にこの3つの理由があったと思います。

①デザイナーとしてプロダクトデザイン・サービス開発に集中したい
②新しいことにチャレンジしたい
③家族や親族の課題を解決したい

前職では株式会社メルペイでデザインチーム全体のマネージャー兼デザイナーをしていました。この記事にも書いたように、メルカリグループでは「マネージャーは役割」です。このうち①②は転職しなくてもある程度叶えられたかもしれません。ただ②についてはこだわりがあり、次に何かスタートアップ的なことをやるなら医療系にしようと考えていました。とくに自分自身が抱えている難聴の課題解決への関心が強いのですが、領域を限定せず医療方面にアンテナを張っていました。そして今年、予期しないタイミングで③の割合が大きくなりました。

自分の変化・家族の変化
今年の春、妹夫妻の第一子に手術を要する深刻な病気が見つかりました。姪は当時、生後6ヶ月。自分も1ヶ月違いで第二子を授かり、子育てを通して妹と連絡を取り合う頻度が増えていたので大きなショックを受けたのを記憶しています。幸いにもその後は無事に退院して健やかに過ごしているものの、当時はかなりの無力感を覚えました。緊迫した感染症対策下の中、姪に面会できるのは母親だけ。僕ら親族が出来ることといえば、千羽鶴を折って祈ることくらいでした。もっと他にできることはないのか…仕事をしていてもまた思い出してしまいます。リモートワーク中心になるにつれ、家族のそばで過ごす時間が長くなり、自分の中で仕事と家族・親族の課題を割り切って生活するのが難しくなっていたように思います。

Ubieとの出会い
そんな時期に今のチームメイトであるデザイナーから声をかけてもらい、本気で転職の検討を始めたのでした。Ubieは医療機関向けと生活者向けのプロダクトを提供しています。この会社なら、医師になるのとは別のアプローチで、身近な人の不安を解消できそうだと気づいたのです。デザイナーでありながら医療関係者の業務効率化に貢献することで医療に専念してもらうことが出来るし、一般の人に不安な症状から対処法や医療機関を探す手段を提供することが出来る。共同創業者の阿部や久保から直接ビジョンやビジネスモデルの話を聞き、とてもアツイ気持ちが湧いたのもあります。

Ubieは組織の構造も独特で、手前味噌ながらとても興味深いです。社員は「Dev」「Scale」「Ops」のいずれかに属する形式です。デザイナーが所属する「Dev」組織は0→1フェーズの「開発」を担っており、ホラクラシーを導入しつつ社員が自律してプロジェクト推進しています。また「マネージャー」という役職や役割すら存在せず、採用や組織の課題は社員が分担して解決するのもユニークな点です。

※Ubieにおける「Dev」「Scale」「Ops」については以下の2つの記事をご覧ください。

何をしているか

早いもので、入社してもうすぐ3ヶ月を迎えようとしています。少なくとも最初の1ヶ月は新入社員として諸々のキャッチアップで精一杯でしたが、デザイナーとしては主に2つのことを担当しています。

医療機関向けプロダクト「AI問診ユビー」の導入支援・運用プロセス改善

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「AI問診ユビー」は紙の問診票をタブレットの問診に置き換えるプロダクトです。病院の患者さんはタブレットで症状を入力することで、診察前の空き時間を使い事前に詳しい症状の内容を伝えられます。5万件以上の医学論文に基づき構築されたアルゴリズムにより症状に合わせて生成された質問への回答を参照し、医師は聞き漏らしを軽減できます。また、電子カルテに問診内容をコピーできるためカルテ入力の時間を大幅な削減が可能です。
このプロダクトを導入してくださった医療機関の方々が自律して運用できるよう、導入プロセスの改善や支援マテリアルの制作を行なっています。10-11月は複数の医療機関で導入初日に訪問&観察させていただき、自分たちが提供するプロダクトがどう現場で活かされるのか肌で感じられました。


一般ユーザー向けプロダクト「AI受診相談ユビー」のプロダクトデザイン

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スマホやパソコンで質問に答えるだけで、気になる症状に関連する病気と対処法が調べられるプロダクトです。最寄りの適切なクリニックや病院への案内も行なっています。11月末からこの開発チームにも参加しました。少人数でパワフルなチームです。今年リリースされたばかりのプロダクトですが、絶賛成長中です! 本プロダクトオーナー兼エンジニアの敷地(@shikichee)のnoteがアツイのでぜひご覧ください。

何をしていくか

Ubieのミッションは「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」です。実現のためには医療機関の業務効率化だけでなく、患者さんを適切なタイミングで適切な医療機関へ案内していく必要があります。デザイナーとして、できるだけ一つのプロダクト開発に閉じず、横断的なサービス改善に取り組んでいきます。そして組織の拡大も…!

Ubieにはこれまで2人しかデザイナーがいませんでしたが、10月から僕を含め複数のプロダクトデザイナーが加わり、手薄だった領域にもデザインの手が入れられるようになりました。また、自律した経験豊富なメンバーが集まっているので、デザイナー同士からの学びも多いです。毎週ナレッジシェア会をやっています。来年からはBXデザイナーの入社も決まりました。個人的には、近くの人を勝手に師として色々吸収したい派なので、年明け早々楽しみです!

おわりに

Ubieでは一緒に働く仲間を募集しています!
詳しくは採用サイトUbieの人材要件をご覧ください。それでは良いお年を。

2020年12月23日現在の採用職種一覧

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