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創業期のサービスでは「活性化施策」より「獲得施策」が重要なのかも

株式会社Peer Lodge代表のまささいとうです。いいねや視聴回数が見えない音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。

創業期のサービスにおいてコミュニティを活性化させるためには、活性化施策よりも登録ユーザー増に向けた施策が適しているのではないか、と考えたメモです。

活性化施策を打ってもコミュニティが活性化しなかった

これまでは「コミュニティの活性化が最も大切!」と考え、AARRRモデルの「活性化」「継続」のフェーズに重きを置いて施策を打ってきました。

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週に1度投稿してくれるユーザーをアクティブユーザーと定義し、WAU(Weekly Active Users)を追っていたのですが、WAUはなかなか伸びていきませんでした。

なので、頑張ってWAUを伸ばすために「活性化」「継続」フェーズの施策を沢山打ってきたのですが、それでもWAUは伸びませんでした。

頑張って施策を打っても、熱狂するのは一部のユーザーのみで、結局そのユーザーたちも、熱狂しているのが自分たちだけだと段々と飽きてしまう。

打っている施策に飽きるというよりは、コミュニティに飽きてしまう、というイメージでした。

投稿側に回るユーザーの割合には限界がありそう

総務省が毎年行っている「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」というものがあるんですが、

主要SNSにおける利用ユーザー全体に対する投稿ユーザーの割合は以下のような数字になっています。

Twitter:38.2%
Facebook:33.0%
Instagram:44.7%

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全体の30〜40%ほどが投稿ユーザーで、他のユーザーはいわゆるROM専(Read Only Member)のユーザー。

ここをベンチマークとした時に、どれだけ活性化施策を打ったとしてもWAUは40%を大きく上回ることは難しいのではないか、と考えました。

打つべきは「活性化施策」ではなく「獲得施策」ではないか

どんなに頑張っても投稿に至らないユーザーはいる。そうしたユーザーに無理に投稿してもらおうとするのではなく、そもそもの登録ユーザーが増えていけば自然と投稿ユーザーも増えていく。

WAUを伸ばすためには、登録ユーザー増を試みることが最もクリティカルな打ち手なのではないか。

そして、ユーザーが求めているのは「活性化施策」というよりは「コミュニティ自体の活性化」なのではないか、と感じました。

新しい施策もコミュニティに活気を生んでくれますが、新たなユーザーが増えていくことは、最もコミュニティに活気を生んでくれるように感じます。

この4Qは、年明けから登録ユーザー増に向けて様々な施策を打っているところですが、それによりWAUも増加し、コミュニティの活性化も図れてきています。

やはりコミュニティに人気(ひとけ)が増すと投稿しやすくなる、という効果もあるように感じます。

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一概にこれが正解とはまだ言えないですが、創業期のサービスにおいてコミュニティを活性化させるためには、活性化施策よりも登録ユーザー増に向けた施策が適しているのではないか、というメモでした。


おわりに

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