オンライン授業へ #9 mmHmmで音付きkeynoteを使ったプレゼンを仮想オーディオ経由で録画・録音する

2021年5月8日 01:01

仮想オーディオのGround Control がよりシンプルな Ground Control CASTER というアプリになった。これは、従来のGroundContorol と LadioCastを統合したような機能を実現するもの。49ドルの買い切りで、円安の今少々高く感じるけれども、Loopbackの半額だし、操作はかなり簡単になる。おって新しい記事にしたい。

mmHmm v2.1へのバージョンアップで、録画関係の操作は大きく変わったが、音の問題についてはこの記事の考え方でまだいけるようだ。(2021.8.4)

macで行うプレゼンテーション（私の場合、主に講義）をmmHmmで録画する。mmHmmでは、講師の映像と提示資料を簡単に重ね合わせて、色々な効果も使いながら、アプリの中で録画できるので、画質も高いし簡単だ。

keynoteの掲示資料に動画などの音の出るコンテンツが含まれている場合、そのままでは動画の音がmmhmmでの録画に入らない。スピーカから出している音をマイクで拾えばmmHmmにもプレゼンの音が入るが、もちろん音質は下がってしまう。

mmHmmのFAQにある「動画スライドのサウンドをビデオ会議参加者に聞かせたい場合、オーディオの設定をどのようにすればよいですか」では、動画ファイルを直接mmHmmで見せる場合の音の聞かせ方が説明されているが、

ご注意：画面共有スライドでは音声を共有することはできませんが、 Rogue Amoeba の Loopback や ACE といったアプリを使って他のアプリの音声を出すことは可能です。

とあって、keynoteの画面共有スライドの音は同じ方法では共有できないとされている（mmHmm v.1.4.1 現在）。

そこで仮想オーディオを使う。FAQで挙げられている Loopback はそれなりのお値段なので、ここでは GroundControl と Ladiocast を使う。

設定

1. サウンド環境設定で、出力をGroundControl 2chに設定。
これでkeynoteからの音がGroundControl 2chに出ていく。

2. Ladiocastのミキサーで以下のように設定。
これでkeynoteからの音とマイクからの声が合成され、GroundControl 64chに流れる。そのままだと聞こえないのでスピーカにも流している。ただし、マイクの声はスピーカに出ていかなくてもいい、という流れ。
- 入力1 GroundControl 2ch, メインとAux1 を赤文字に
- 入力2 使っているマイク, メインのみ赤文字
- 出力メイン GroundControl 64ch
- 出力　Aux 1 使っているスピーカやヘッドフォン

3. mmHmm のマイクの設定を GroundControl 64ch に
合成されてGroundControl 64chに流れてきた音をmmHmmで受け取る。

4. mmHmmで録画する

ウィンドウ左上の録画から録画してファイル化（.mp4）を選ぶ。カウントダウンの後、録画が始まるので、いつものようにプレゼンをやる。録画の終了はコマンド＋ピリオド。

ただしmmHmmが作る動画ファイルは非常に大きいので、あとでHandbrakeで圧縮するといい。

5. 時々失敗する

ここまで説明したきたものの、時々失敗する。ほとんどは成功するので、設定や手順としては間違っていないのだと思う。それでも時々失敗する。うまくいかなくても、それはきっとバグなので、私に言われても困る。

講義は頭から終わりまで一発収録を旨とする私だけれども、90分話し終えて音が取れていなかった時のショックは小さくない。設定が微妙に違っていて取れてないということもある。

たくさんのアプリを同時に走らせることにはなるので、それなりに負荷が高いということもあるのかもしれない。気休めだけれども、収録の前には、余分なアプリは閉じて再起動し、設定を上流から下流まで指差し確認し、それから収録に入るようにしている。本当は内容に集中していたいので、こんなことで気を使うのは嫌なのだけれど。

はやく安定してほしい。

オンライン授業へ #9 mmHmmで音付きkeynoteを使ったプレゼンを仮想オーディオ経由で録画・録音する

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