エンジニア向けオンラインイベントを約1年やって見えてきたこと〜企画編〜
どうも。@OnigiriMa_shiと申します。大手証券系シンクタンクにてSierを務めた後、Findyという会社にて、エンジニアとのキャリア面談やエンジニア向けイベントの開催、自社メディア(Findy Engineer Lab)の運営をおこなっております。詳しいことはこちらに書いておりますので、以下略とします。
こちらのnoteの目的としては、入社して約1年、10人~100人、100〜300人規模でのオンラインイベント実施の気づきを振り返りがてら、少しでもこれからイベント運営に携わる皆様のお役に立つような心構えをお伝えすることとなります。
<こんな皆さまに読んでほしい>
- オンラインイベントに携わったことがある
- これからオンラインイベントを運営する
- 運営の裏側を知りたい
- エンジニア向けイベントのポイントを知りたい
<目次>
・企画からイベントは始まっている
・企画フェーズで決めること
・イベントは企画フェーズが全て
・何をやるのか?なんでするのか?
・リマインドからが大事。
・期待感をもってもらう。
企画から既にイベントは始まっている
イベントですが、大きく枠けて以下のフェーズがあります。※人によって粒度は違いますが私はこんな感じです。
①企画
②準備
③当日運営
④実施後フォロー
上記大まかな流れでことは運びますが、なにをとっても一番初めの企画フェーズで8割イベントの結果が決まると言っても定かではないと思います。
もちろん、どのフェーズも適当にしていいわけではありませんが、企画時点で目的とずれていれば、何をやっても求める結果は得られません。(当たり前ですが・・・)
企画フェーズで決めること
①目的
②ターゲット
③KPI
④本当に自分がやりたいか
①目的-何をやるのか?なんのためにやるのか?
まずはじめにこれを考えるのは非常に大事ですね。ここが定まっていれば、大きくはイベントの中身はブレないかなと思います。
一方で、ここを曖昧にしてしまったり、複数のwhyを立ててしまっていると、最悪の場合イベントの準備が終わったあとに「あぁー。この目的を達成するためなら別の切り口のテーマだったね。。よし次行こう」となりかねません。修正が効く段階で気づけるといいですが、必ずしもそうではないでしょう。
ここについては、弊社ではイベント運営メンバと話した後、エンジニアの方々にヒアリングし、時には弊社の筋肉CTOまさたんとも議論の上、すり合わせて行きます。その結果、目的に沿ったイベントなら実行に移していきます。
②ターゲット
企画フェーズでよくあるのが、「うおお!めちゃええの思いついた!いけるでこれは!」といってそのまま勢いで突き進むパターンです。もちろんそれで上手くいくこともありますが、一度寝かして冷静な頭で見つめ直すことが大切です。そして、社内の誰かにヒアリングをしましょう。なぜなら、参加するのは自分ではなくその他大勢の自分とは違う誰かだからです。
なので、何人かに、この企画は本当に人が来るのか?興味があるのか?どうすれば改善できるか?を聞きましょう。
注意点としては、ターゲットに近い人に聞くこと。
ターゲットと違う人に聞いても、聞かれた側も返答がしづらいし、あまり有益な情報は得づらいです。
例えば、以下のイベントではプロダクトマネージャーのスマニューのたいろーさん、クラシルの奥原さんのお二方をお呼びして、エンジニア出身のプロダクトマネージャーの現状やその魅力などを語ってもらい、参加者にキャリアの一つのヒントを持って返っもらうことが目的でした。そのため、ターゲット層はプロダクトマネージャーのキャリアに興味がある20代後半-30代のエンジニアで、キャリアの選択肢として他のプロダクトマネージャーの話を聞きたいと考えている人、という人に絞ってヒアリングをしました。
もちろんこういった活動をしなくてもイベント自体はできますが、再現性がないので個人的には毎回同じフローで手順を踏むことで、よりよいイベントを作っていくのが大事だと考えております。
③目標KPIとのバランス
KPIをあえて置かないといったイベントの仕方もあるかと思いますが、個人的には持っておいたほうが良いと考えます。なぜなら、最初に立てた目的が達成されたかの検証ができないからです。
アンケートの満足度や案内したページへの遷移数など、目的と企画によってこちらも変わってきます。あくまで、目的を何によって図るか?という点を考えて設定してみてください。
例えば、以下、300名超えの方に参加いただいたイベントですが、どちらかというと定性的なコメントによって、参加者がどう感じたか?満足したか?というポイントを置いておいたため、アンケートを設計した6割ほどの方に回答いただきました。その結果を登壇者の方々とも共有することで、参加者のみならず登壇者、我々にも次につながる深い気付きが得られることができました。(ちなみにこのイベントではzoomで枠を100人までに設定しており最初入室できない人が多発、、本当に申し訳ありませんでした皆様(´・ω・`) )
④本当に自分がやりたいと思っているのか?
とはいえ最後の決め手は自分がやりたいか?乗ってくるか?という点です。もちろん、既に社内でやると決まってしまった企画や他の人から引き継いだ案件など、様々あるでしょう。
特に、採用イベントであれば、明確な採用のKPIが決められていたり、「なにはともあれ絶対カジュアル面談まで進んでもらわねば、、」という忸怩たる思いもあることでしょう。
そんなときは、目的に立ち返って見てください。きっと、良い人を採用して自分の組織を良くしたいだとか、参加してくれた方々にアクションを起こしてもらいたいといった根源的な動機があるはずです。徹頭徹尾、なんでやるんだっけ?というのがモチベーションにも繋がります。初心に立ち返りましょう。
まとめ
上記、固めに書いた部分もありますが、LT会やもくもく会など、ライトなイベントも多数あります。フランクにふらっと集まるようなイベントは上記のようなスピード感では遅いと思うので、気ままにやれば良いかなと思います。
つまるところ、イベントは企画段階が命。身にしみて感じたこの1年でした。次回は、準備編を投稿いたしますので、気になった方はお読みいただければ幸いです。
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