迷惑はかけるものだ! ただし代わりに〇〇しよう。
Atraeの平井です。
今日は迷惑はかけてはいけないのか?ということについてお話をしたいと思います。
8月に入りお盆休みを取る時期になってきました。
うちは、次女が初めての夏休みになり夏休みイベントも相まってお休みを少し長めに頂こうと思っています。
夏休みをとるのは自由なのですが、世の中には、人によっては「休みを取ると会社に迷惑がかかる!」といって休みをとることを控える人もいるのかもしれません。もしくは、会社として「決まっている日」があって初めて休みが取れる人も。
僕は長らくエンゲージメントに関するセミナー講師をやっているので、日本のこの文化「迷惑をかけてはいけない」という感覚についても勉強をする機会がありました。
実は迷惑をかけてはいけないというという発想はかなり「日本ぽい」文化だそうです。
「え?迷惑かけちゃいけないって当たり前じゃないの?」と思うかもしれないですが、そう思う時点で、かなり日本に染まっているということになりますw (もちろん、いわゆる法律違反のような迷惑はどの国でもかけてはいけないのですよ)
しかし、例えば、僕の例でいうと「子供のお迎えで早く帰らなければならない」ということや過去には、「育休を取りたいので1ヶ月休みます」ということはありました。
これは、もちろん「仕事という観点」から見ると迷惑をかけていることになりますね。では、迷惑をかけてはいけないから、それらは休むべきではないということになりますか?
「いや、それは、ダイバーシティの時代においては、会社としてもルール上保護されるべき、推奨されるべき対象になっているから、会社はそれに対して文句を言ってはいけない」ということを言えるかもしれませんが、それってあくまで「ルール上」の話であって、人の倫理観の問題になっていないですね。
この話をするとき私はこの本を思い出します。
日本人の「迷惑をかけてはいけない」ということの背景にあるのは、実は「ルールを破る人がいたら、罰しなさい」という逆に人を信頼せず、とても冷たい行為とも言われています。
それは、例えば職場で子供の風邪が長引いて少し休みが続いてしまった親に対して、陰口のように「なんであんなに休むんだろうね。私達はその尻拭いをしているのに」という噂を立ててしまう。
例えば、仕事でちょっとでもミスをした(=周りに対して迷惑をかけたと認識された)人が「そういう人はもう出世街道から外される」などもその例でしょう。
ちょっとでも良くないなことがあったテレビタレントが「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と誰に何のために誤っているのか分からない報道がなされ、それに対してSNSなどで誹謗中傷で炎上するというようなこともよく見られます。
過度な自己責任論なんかも、それに当たりますね。
なので私は「迷惑はかけるものだ!」ということを言うようにしています。
ただしそれは、同時に以下の表のようなことが重要です。「その代わり、困っている人がいたら大いに助けなさい」
育休を取ったときに感じたことは、「自分が周りにどのくらい支えられて生きているのか!」ということを強く感じたことです。それは1ヶ月という大いなる迷惑をかけたことによって逆に気づいたことです。
そして、それは、「困っている人や、休みを取りたい人、苦しんでいる人がいたら、大いに助けよう」という気持ちを体験として感じることができました。
海外では長期休みをとることが普通である
ということを聞いたことがある人も多いと思いますが、その効果は、そうやってしっかり休むことによって「他の人にもこの休みを取ってもらうために、困っている人がいたら助けてあげよう」ということではないかと思っています。
お盆休みを取ろうか、取らまいか迷っている人がいたら、ぜひ大胆に取ってください。その代わりに、他の人が取っているときに大いに助けて上げましょう。
ということで迷惑をかけることの重要性でした。
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