2020/03/05 ユースケースから考える事業案

外部CTOをさせてもらってる会社で今日は仕事をしていたのだけれど、プロダクトの方針について提案をするという場があった。

自分も別にユーザーに役立つプロダクトを作れました、という輝かしい経歴があるわけじゃないが(保険)、そこそこたくさんプロダクトをコカしてきたのでしくじり先生的にわかることはけっこうある。だいたい、やる前からヤバイってわかる事業案はユースケースの仮説が甘い。ちゃんと考えたつもりで作ってるときでも、全然使われなかったりするのでアレなんだけど。でもとにかくここが甘いとスケーラビリティとかデータ分析とかそういうかっこいいフレーズが使える段階に到達する前に事業が死んでしまう。

この手の話は、コアユーザーが1人でも思いついているなら、その人がリアルに使うか? というのを考えてみたりするとかなり成否がハッキリする。意外とそういうレベルでの見落としがあるまま事業案が動いているケースは多い。

例えばお昼のランチを探せるサービスがあるんですよ、というときに、サービスをアプリで公開するところで考えが止まっていて、「ランチを食べたいユーザーが、まさにご飯に行くそのときにこのサービスに出会うか? 想起するか?」みたいなのが抜け落ちていたりとか。まあ昔自分がやらかしたやつなんですけども。

そういうわけで、とりあえず自分がユーザーになるツールを作ったり、顔までイメージできる誰かのためのものを作るのが、事業づくり初心者にはいいんじゃないかとか最近は思っている。ユーザーがいっぱい集まればネットワーク効果が働いて、みたいなの、1人目のユーザーに喜んでもらってから考えるのがいいんじゃねーかなあ、とか。

まあ、そこから安定的に伸ばすためにマーケ戦略考えたり、プロダクトの展開の仕方考えたり、黒字化させたり、いろいろとあるわけで、いやー、プロダクトづくり、事業づくりの道は長いよね、学ぶこといっぱいあるよね、という。

あんまりタイトル回収しなかったけど、そんなことを思いますよという話。

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