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2024年5月に読んだ本の感想と紹介

2024年5月に読んだ本の紹介

 5月は計6冊(ビジネス書・自己啓発本が5冊、小説1冊)の本を読んだ。もともと読みたいと思っていた本もあるし、旅行先で立ち寄った本屋で目に留まった本を買って読んだりもした。5月は移動時間が多かったのでいつもより多くの本を読むことができて満足している。


『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」 リュ・ハンビン 小笠原藤子:訳』


 
 本書は、仕事をしている時間と帰宅したあとの時間を完全に分ける考え方をしている。帰宅後に疲れたから『ぼーと』としたり、無意識的にテレビや動画を見ていること、ベットでSNSを眺めていることなどをして『時間を無駄』にしていないかと問いかけている。私自身も無駄にSNSを眺めてしまったり、YouTubeで動画を見ていておすすめ動画が次から次へと紹介されて時間を浪費することがあり、「私も該当する」と思った。
 この本には、とりあえず最初は自分が楽しいと思うことを始めてみるのがいいと書かれている。仕事から帰宅したあとも好きなことに対してなら疲労を感じることなく行動できる。映画を見ること、ペットと戯れること、ゲームをすること、カラオケに行くこと、ジムに通うこと。なんでもいいらしい。
 さらに、実際の行動ベースの話が詳しく書かれており、著者が使用しているツールの使い方や解説が丁寧に書かれている。特別付録として紹介されているツールも付いているので、わざわざ似たようなツールを探す手間もなく著者と同じように使用することができ行動に移しやすのもいい点だ。

『僕はゲームのように生きることにした。 本田晃一』 



 本書は、筆者の経験をもとに話が進められていく。人生をゲームに例えて説明している部分は「確かにそう思うと面白いかも」と思わせてくれてワクワクしながら読み進められた。
 読み始めて自叙伝じじょでんチックで読みづらいかなと思ったが、そんなことはなく早く続きが読みたくなるような内容だった。
 本書の中で書かれていて私も共感できた文章があった。

僕たちは、みんなゲームに夢中になっていた。
親から「宿題はやったの?」と聞かれても、ゲームを続けていた。
あの夢中力はどこからきたのだろう。なぜあんなに没頭できたのだろう。

『僕はゲームのように生きることにした。 本田晃一』  P8から引用

ほんとにこの通りで、どうやってあの頃はあんなに夢中になってゲームができたのだろうかと考えてしまった。「今その夢中力が欲しい!!!」と思うことがあるが、なかなかあの頃のように夢中になることができない。もう1度あの夢中を味わいたいと心から思う。

『必ず結果につながる「思考の習慣」 鳥原隆志』



本書は、ビジネス書であるにも関わらずキャラクターの掛け合いがメインで進められていて小説チックになっている。ビジネス書・自己啓発本は堅苦しくて読みづらいと思う方が多いが、そのような方にもオススメすることができるのがこの本だ。
軽く内容の大枠を話すと、とある男が貸し会議室の会社でアルバイトをしている。そこで、ひょんなことからとあるセミナーの補助をすることになった。そのセミナー補助をきっかけにとある男の考え方や行動が・・・

『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 アダム・グラント 楠木建:監訳』



本書は、人間を『与える人のことをギバー・受け取る人のことをテイカー・ギバーでもテイカーでもないその間の人のことをマッチャー』の3タイプに分けている。この3タイプについて、どのタイプが成功できるのか。逆に失敗が多いのはどのタイプなのかなどを実証・検証を含めて解説している。その結果は意外でもありその通りだとも思った。
1点注意が必要なのは、監訳と自己啓発本ならではの堅苦しさがあり人によっては読みづらいと感じる方もいるかもしれない。その分内容としてはしっかりしており、読み応えがあった。

『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術 樺沢紫苑』



本書は、著者自身がどうしたら効率的に作業できるかなどを試行錯誤してたどり着いた『時間術』を学べる。他の『時間術』の本とは異なり、脳科学からの視点で述べられているのが特徴だ。
『時間術』の本というと、「こういう行動をすると時間を効率的に使えます」などが書かれているが、本書は「脳科学的にこうなので、こういう行動をすると良い」のような、解説と行動の両方を学ぶことができる。解説と行動の両方を学ぶことができ、私は納得して行動することができた。

『傲慢と善良 辻村深月』



私がこの本を手にした理由が、帯に『人生で一番刺さった小説』という言葉があり、どのような本なのだろうかと気になったからだ。読み進めていくと確かに胸に突き刺さるものがあった。
あまり先入観を持たずに読んでいただきたいのであまり詳しいことは述べないでおくが『恋愛・婚活、自分の評価と他者の評価、両親からの歪んだ愛情、傲慢、善良』などが書かれており、非常に考えさせられるものがあった。
まだ読んだことがない方で、『刺さる本』に興味がある方はぜひ読んでみてほしい。

6月に読む・読もうと思っている本の予告

『5秒ルール メル・ロビンズ 福井久美子訳』
『金持ち列車、貧乏列車 末岡よしのり』
『神時間力 星渉』

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