無為の領域。

実は昨日、

平面で躓いて転んだ(笑)。

ちょっと疲れていたんだろう。

サンダルの底がベロッと剥がれ始めていたのもあるんだけど。

で、右脚が上がりきっておらず、若干擦るように前へ出してしまい、

サンダル底のベロンが突っ掛かり、

見事にコケた訳だけど、

コレ、ある程度の反射神経がある人なら「反射で手を出す」のは、大体やれる。

でも大抵、真っ正面から・・つまり出した手を棒にしてアスファルトに着くので、

軽くて手首の捻挫、酷いと衝撃は首や肩にきて、暫くムチ打ちみたいになる。

反射神経の衰えた人だと手も出ずに顔面を地面に強打する。

酷いと顔面血だらけでメガネ割ったり。

でね？

私、後になってビックリしたんだけど、

躓いた瞬間、勢いよく躓いたから訳も分からず「ヤバイやっちまった」しか考えられなかった訳。

手を出そうとか態勢を調えようとか考える間もなく地面な訳(笑)。

なのに、

真っ平らではないザラッとした歩道に「パンッ！」という音が響いて、

それで我に返ったんだけど、

「パンッ！」は、私が右手の平でアスファルトを叩いた音だった。

「？？？」

頭の中は「？？？」しか無いままに、

右肩から入るように身体が回転している。

「？？？」

クルンと一回転して「スチャッ」と、左手で地面を押すように、

しゃがむような姿勢で地面から尻は離れていた。

「前回り受け身？」

いやいや柔道なんて高校の授業以来やってません(笑)。

しかも成績2(笑)。

ボクシングジムは、最近2年間通ったけど、

ボクシングは受け身んてしない(笑)。

「丹田」

丹田が作られると無駄な力は抜ける。

無駄な力が抜けると、自然に技が出るんだけど、

と言ったって、咄嗟になんて中々出るモンじゃない。

「無為自然」

太極拳の理想は老荘思想の「道(タオ)」と同じで、

道(タオ)を極めると、危険は危険で無くなる。

身体なり思考なりが最適解を出してしまい、

トラブルは自ずと解消されてしまうからだ。

という話を思い出した。

「パンッ！」とアスファルトを叩く時、

力の起点が手の平の中央の1番下だった。

ここだけ、ちょっと血が出るレベルで擦り剥けたんだけど、

場所的に、手首(中心)から出た力でアスファルトを叩いたから、

その力が結構強く、叩いた力と倒れる力を相殺しながら、

右肩から頭を入れて受け身に持ち込んだんだと思う。

他は擦過傷一つ無い(笑)。

毎日1700回の鍛練は御払いを始めてから1000回に減らしたけど、

5年目に入り、休んだ日は4日程で、翌日には倍の数をちゃんとやっている。

「積み重ねた結果」は、

ここにも出ている。

うるめイワシに塩ふった段階。

この後、酢締めにして美味しく頂きました(笑)。

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