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都知事選全候補者の政見放送を2回、選挙公報を3回読み返してみた結果。


都知事選が始まる2週間前と、都知事選が始まった2週間は至福の時で期日前投票なんて勿体ない事は絶対せず、ウキウキな日々を過ごしている私です。

そんな中、史上最多の22人が立候補した2020年の都知事選について、単純な感想を綴ります。

別に誰を支持して不支持しているとかはありません。
また、これを読んでも投票の参考にはならないのであくまで読み物として楽しんでいただければ幸いです。


まず注目の政見放送は誰もが気になる立花孝志氏とごとうてるき氏
もはや戦っている相手が放送法となっており、マック赤坂氏の時代が平和だと思えるぐらいの状況になっております。
最初はインパクトの強いふざけた事をやりながら、随所に言いたいことを入れていく手法は新しい戦略かもしれません。
両人とも数十にわたる提言を示しており、トンデモな提言もありますが、実現可能なまじめな提言も以外に多く、
世間でのイメージと政策のまともさのギャップが武器ですが、好き嫌いは両極端に分かれると思います。
知名度のない人がまじめなことをまじめに言っても誰も見てくれないため、『悪名は無名に勝る』としてインパクトのある表現で少しでも見てくれる人を増やす手法をとっており、その点では大成功を収めているといっていいでしょう。


そしてニューウェーブのスーパークレイジー君こと西本誠氏
ヤンチャなネーミングと見た目からは想像できない程のまじめさで、
緊張しいなのかたどたどしい話し方が見た目のギャップとあいまって好感度爆上がりになります。
選挙に興味のない人を掘り起こすとしており、シンプルで分かりやすい政策など、目的に対してのアプローチが的確でこれらを全て戦略として行っているのであれば末恐ろしい才能の持ち主だと思います。
とにかく、今回の選挙戦が終わってもしばらく彼の活動は注目いていこうと思います。


先ほど話題に出たマック赤坂氏のスマイル党から推薦をもらう込山洋氏。だれよりも早く都知事選出馬を表明した候補者。
事業を起こすも失敗し一時期心の病を患わりながら、東京各所でゴミ拾いを行う事によって回復。その時に出会ったマック赤坂氏の付き人になり、一貫して“スマイル”あふれる元気な候補者です。
政策も正直ありふれた内容ですが、逆に気を狙わず4年間の任期中に確実に実行可能なものを並べているため、非常に信頼性がおけます。


そして話題のホリエモン新党からは先ほどの立花氏とともに、さいとう健一郎氏と服部修氏。
終始ホリエモン話を心底楽しそうに話すさいとう氏は絶対いいひとであろうというオーラが画面上からも見て取れるぐらいで、自分の意志というよりホリエモンが目指す未来を政治面からサポートする部隊という感じで、戦略としてはとても面白いと思います。

服部氏は今回のコロナ禍におけるエンタメ業界の壊滅的な状況の発信を行っており、悲惨な状況の提言は心打つものがあります。

ホリエモン新党は選挙ポスターに名前を書いていません。『人』ではなく『政策』で訴えるチーム戦。どういう結果がでるか見所です。
また、どこかの弁護士が選挙ポスターに名前を書かず同じポスターを張るのは違法ではないか?とツイートしていましたが、以前より『支持政党なし』という政治団体が同じように文字だけの同じポスターを張る戦術を使っていて、4年前に話題になったことをいまさら掘り返しており、弁護士としての能力は分かりませんが選挙ウォッチャーとしては未熟者だと言わせて頂きます。


日本第一党の桜井誠氏。相変わらずの右思想で政見放送でも『コロナウイルス』と言わずに『武漢肺炎』と何十回も繰り返し、『中国』も『シナ』と何度も言っていて、変わってないなぁとある意味安心しました。
一部界隈では絶大な人気を誇っており、また彼の大衆を動かす演説はさすがで、政治や選挙に興味がない人は思わず投票してしまう魅力があります。
※演説の技術に関心している訳であって、彼の政策を支持しているわけでもなく、不支持をしているわけでもありません。
前回の都知事選で11万票を獲得していますので、今回は伸ばすのか減らすのか?
上記で解説した、服部修氏と口喧嘩して同じ党の立花氏に『桜井誠の本名は高田誠』とバラされてるのも含めて桜井氏らしいのでこれからもこのスタンスを貫いていってほしいと思います。


そして幸福実現党の七海ひろこさんも前回に引き続き出馬ですが、前回と同様に今回も主要候補といわゆる泡沫候補と言われる人とのメディアでの扱いの差を訴えており、問題意識を持ってもらうために残念ながら途中辞退となりました。
ひろこさんの主張(ここでいう主張とは政策ではなくメディアの扱いの差)は至極ごもっともで、実際に22人全員を等しく報道するのが難しいことも分かりますが、メディアに不都合な候補者を意図的に排除することも可能になるので、解決しなければならない問題の一つになります。
政策については前回の都知事選、去年の参議院選挙ともいたってまともで、過去にホリエモンにも『まともなことを言ってる』と言われていましたが、
ご存じの通り、幸福実現党は宗教団体である幸福の科学を母体に持っているので、宗教アレルギーを持っている日本人にはなじまず毎回苦戦が続いております。
引き続き頑張っていってほしい方です。


長澤育弘氏、薬剤師として薬局の問題点を提示し、医薬品に関してまっとうな提案をしていると思うのですが、なぜに都知事?という疑問がぬぐえません。
ただ、私自身この問題は知らなかったので、みんなに共有できたという点においては大成功ではないでしょうか?
いいと思います、私は嫌いではないです。頑張ってほしいですね。こういう発見があるのが都知事選の楽しい所です。


国民主権党の平塚正幸氏、
四字熟語で例えると猪突猛進。
政見放送も最初の方はなるほどなと思う部分もありながら途中から安倍首相の陰謀論にまで話が広がり、最後はカメラ目線を忘れてのたたみかけは見るものを圧巻とさせます。
コロナはただの風邪として、感情ではなく統計からみた対応を促しておりコロナ禍の社会に一石を投じています。
ただ、政策がコロナだけなのでそこがどうなるかですが、ワンイシューは分かりやすいのでそこが魅力だと思います。
これぞ泡沫候補!といった感じでこちらも嫌いではないです。


竹本秀之氏。政見放送を見て『おじいちゃんだなぁ』と思いましたが、現職の小池氏より若いんですね。
政策はシンプルに『消費税減税』で、元朝日新聞の社員なのになぜ消費税減税なのか分かりませんが、他に横田基地返還交渉や電柱地中化など、他の候補者があまりメインに掲げていない政策を出していたので、目の付け所はいいと思います。


庶民と動物の会の市川ヒロシ氏。プロフィールがディスコイベントプロデューサーという六本木にいそうな肩書を持ちながら、見た目は下町のいいおじさん風。
政策も動物虐待や児童虐待の防止など弱者に寄り添ったいろいろとやさしさに包まれている方で、ギラギラした都知事選にこういう方が一人でもいるとホッとします。


沢しおん氏
ものすごいまともで政策も練られておりきちんとしています。
ただちゃんとしすぎて面白みがないですね。


ないとうひさお氏
都知事選によく出てくるおじさん。東京都知事選なのに東京一極集中を緩和させるというなかなかな提言をする方。
過密が過ぎると災害時の避難とかも大変ということで、そういう考え方もありなのかもしれません。


押越せいいち氏
他の候補者はもちろん、メディアもふれない問題点を指摘し啓発を広げるために活動されている方。
正直、彼の指摘している問題に私は詳しくないため本当なのかはわかりませんが、供託金をカンパであつめる程の支持はあるため、引き続き頑張ってほしいです。



関口安弘氏
熱血おじさん。(おじさん多いな)政見放送では人当たりのいい感じですが、政策はちゃんとしてます。どの問題を優先してくるか、候補者によってさまざまなので見てて面白いですね。


石井均氏
コロナウィルスの治療薬と予防薬を発明したとして話題をさらっている方。
ホームページでは詳細を解説してくださってますが、私は学がないのでちょっと何言ってるか分からなかったです。
他の政策は、都政の見える可や待機児童や介護老人問題など多岐にわたっていますが、おおむね前回の小池さんが言っていたようなことをなので、結局小池都政の4年間で解決できていないというのを遠回しに批判しているようで、やり方としては非常にうまいと思います。
ただ、コロナの治療薬と予防薬の開発成功のインパクトが強すぎるため、要注目の人です。


実はもう一人、最年少の女性の方が立候補していますが、選挙公報にも政見放送にも出てこなかったのでここでの紹介は控えさせて頂きます。


以上ですかね。あと何人か紹介していない人がいたような気がしますが泡沫候補なのでここでは割愛させていただきます。

最後までご覧いただいた方、誠にありがとうございます。
感づかれたと思いますが、後半はかなり雑な扱いになってしまいました。また、こちらは選ぶ側なので上から目線もあると思います。
いろいろと至らない部分があり申し分ありません。

繰り返しますが、どの候補者を支持しているとか支持していないとか、これを読んで投票の参考にしようとか、そういった類のものではありません。
それぞれの候補者に興味を持ってもらうきっかけとして見て頂けると大変うれしいです。
というわけであと数日、残りの都知事選を楽しみましょう!

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