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Bリーグ2023-24オフシーズン診断・B2(12)愛媛オレンジバイキングス

B2西地区において、長年「かき回す」ことにかけては異常なまでの力を発揮し続けてきた、愛媛オレンジバイキングス。今季もこれまでのスタイルを維持しつつ、新たな指揮官の挑戦の舞台にもなりつつある。だが、その裏では変わらない豪快さも携えて、今季もダークホースに化けそうな彼らを占っていきたい。


(参考)2022-23シーズンの戦績

オフの間の動き

4季にわたって在籍した庄司和広HCが退任し(富山へ移籍しAC就任)、熊本・佐賀・滋賀などで指導・指揮を執ってきた保田尭之が新指揮官となった。保田は同時にGMも兼ねることとなっている。保田が昨季まで在籍した滋賀からは#51金本一真が加入するなど、早速チーム編成から彼の色が垣間見える。

選手たちの陣容を見ると、昨季退団の後に引退した河野誠司に代わるかたちで、#0奥田雄伍が加入。昨季所属した金沢ではスコアリングガードとしてクラブの不調脱出に大きく貢献。金沢には得点力のある外国籍PGとしてイホール・ボヤルキム(一時A東京に期限付き移籍)も在籍していたわけだが、全く引けを取らない活躍を見せ、いわゆる「個人昇格」を果たした。この他、B3からは昨季三重のエースに据わった#1タッカー・ヘイモンドも加入している。

この他、保田HCが熊本時代からその「威力」を知るであろう#3古野拓巳が今季も契約継続。ここ数シーズンの不調を脱却し、昨季B2のアシスト王に輝いたハンドラーをキープできた影響は、大きくないと言えば嘘になる。そうでなくとも、チームには一芸に秀でたプレイヤーが多いだけに、そうした面々の操縦役としても期待がかかるだろう。

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