【BB放談・OFF THE COURT⑤】「移籍の流動性」について書いてみよう
メンバーシップ限定コラム(記事としては単体売りしていません)の「OFF THE COURT」、今回は移籍について書いていくこととしましょう。
日本時間の2月9日早朝が、NBAにおけるトレードデッドライン(決して夢の国を意味しないTDL。シーズン中のトレード移籍の締め切り)ということで、まあ夜中から情報が錯綜し倒すし、荒れに荒れたわけだ。TDL前からずっと話題に挙げられていたレイカーズ(及びその候補とみられていた八村塁)の動きが無かったかと思えば、サンズ・渡邊雄太が古巣のグリズリーズへ。昨季は八村のウィザーズ⇒レイカーズという移籍も起こったり…。
こんな具合に「どうなってる!?」というのが起きるのがTDLです。
日本のBリーグも、一応の移籍期限などはあるものの、シーズン中の移籍も、何なら昨季起きた青木保憲の広島⇒仙台への移籍や、移籍期限当日に発生したアディソン・スプライルの東京Z⇒福島へのものが一大トピックになる程度には、「移籍はオフのもの」という概念がどこか染みついているわけで。
そして、この辺りは果たして「B.革新」によって変わる兆しを持つのか…?という部分を書いていきたいと思います。
前提:Bリーグも登録期限はある
シーズン中の補強の現状
現状、シーズン中の移籍ということ自体が大きな話題になってしまうBリーグ。一方で、よほどの事情がない限りその主役となるのは外国籍選手で、日本人選手の移籍や契約解除の例を挙げろ…となると、まあ少ないというのは、どのチームのファン・ブースターも実感しているところだろう。
13人をフルに使えているかと言われると
この辺りはコーチの考えやチーム全体の編成も多分に含んだ考え方であるとは言え、Bリーグにおける基本的なロスター13人の中で、例えば1人は育成を前提とした若手を充てるとする。また、どうしてもチーム内に序列はできうるわけで、獲得・編成時に本人が望んだ立場とはかなり変わってしまうことも起きうる。
例えば、クォーターあたり2分を繋ぐメンバーがいると計算した上で、平均プレータイムが8分に満たない選手がどれほどいるか…というと、各チームこのようになる。
この表はあくまで負傷などで序列を下げてしまっている選手たちだろうと、入ったばかりの特別指定選手だろうと、基本的には例外なく含む形になっているため、全てのチーム状況を正しく反映しない可能性も多分に含まれるのだが、登録枠の選手たちの全員をローテーションには使っていないチームが多数派である、という実情は見て取れるだろう。
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