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くそ真面目で何が悪い!


いつもありがとうございます。

サラリーマン時代の話です。同じ会社に26年務めて会社による事業売却に伴い退社、フリーになって7年目に突入しました。

化学薬品を扱い加工までする工場の生産技術という少し特殊な仕事でした。工場は屋内・外タンク、地下タンク等々タンクだらけの工場でした。色々な薬品を混ぜ、化学反応を起こして物作りをしていくというこれまた特殊な工場かと思います。

危険物第四類(通称乙4)が大半をしめ、第一~第四石油類、特殊引火物・アルコール類・動植物油類、そして有機溶剤や特定化学物質など多くの薬品を扱っていました。大学時代にこれらを扱う資格は一通り取得済みだったので入社後に面白いやつが入社してきたと目立ってしまいました!

学生時代から扱いはある程度慣れていましたがやはり実験室レベル、実験室でも爆発を2度起こした問題児だったので、薬品を扱うには慎重になります。化学系の会社に就職したかったので良かったのですが、化学工場のすごさには圧倒されたので、それはそれは慎重に仕事を覚えてこなしていきました。


私はどちらかと後工程側の生産技術でした。色々な薬品を配管から反応させる設備につないで、化学反応を起こしながら金型に入れ、反応後は金型から出して製品になるのですが季節要因、材料ロット、反応設備、金型条件等々を確認しながら現場に指導をしていく。

学生時代に痛い目にあっているので、仕事の進め方は本当に慎重に進めていました。現場のおじさん達は慣れたもんで、薬品タンクでも何でも当時は素手で触っているし、暑いと防毒マスクを外して作業しているし、いいのか悪いのか、段々と現場作業者に染まりかけていました。

ある時、他の現場でアミンを目に入れる事故が起こり、眼球やけどとなり失明になりかけたのですが、何とか元に戻りました。その事故から安全に関して一段と厳しくなり、技術部の安全衛生も担当するようになり一層安全に対して厳しく現場へ指導するようになりました。


安全・安全と言うもんだから現場から


お前は仕事がとてもまじめで、最後までしっかるやるから現場から見た評価はとても高い、安全にも取り組み薬品に対しての知識もあり、若い現場作業者にも色々と指導している・・

   でも!!

まじめはいい事だけど、くそ真面目過ぎる

   と言われました!


私は、『くそ真面目で何が悪い!』と言い返し

危険な化学薬品を扱う現場で、あなたたちは常に命の危険にさらされながら作業をしている。少しでもそのことを理解して欲しいだけ!それと有機溶剤は吸い込むと段々と体内に蓄積されて腎臓に負担がかかりチン〇ンが立たなくなる事も知って欲しい、もう使わないなら別だけど・・・

この話をするとやはり面白いやつだ!と言われ現場は納得して新しい化学薬品の安全作業標準など受け入れて頂きました。

くそ真面目の中にも、ほんの少しユーモア(事実)必要ですね!

何事も言い方だと思いますし最初から最後まで『安全・安心』しか言わないのもどうかと思います。


昔の事を思い出しましたので記事にしました!


いつも最後までありがとうございます。



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