アンラーニングってなに? 冒険の書(孫泰蔵さん)の本を読んで
先週くらいに読みおわった、この本。話題になっていたので図書館で長く予約していた本を借りて読むことができました。(図書館本は、返却という締め切りがあるので、積読にならず読み終わることが多いのでおすすめです。)
ドラクエ世代からすると、まずこの『冒険の書』って、タイトルがいいですよね。話題性とこのタイトルに惹かれる部分が多かったです。
この本は、なぜ学ぶのかというところから始まり、今の教育システムはどうやってできたかみたいな歴史を振り返る形で進んでいきます。
読み始めると、この本は何を言いたいんだっていう感覚が自分の中に多分にあり、結論はなんなのって最後の方を読みにいきたくなる衝動に駆られます。
小説風な流れで進むストーリーなので、衝動を抑えつつ読み進めていくと、このこれはいるのかっていうくらい最初、ベースのところから確認していく作業から始まることがアンラーニングの第一歩なのではと思い始めてきました。
アンラーニングとは、ググると
文字面だけ追っていても、なんとなく理解はできます。ただこの本読んでいくと、アンラーニングのステップを体験しながら読み進めることができます。
あらためて、実際やってみるのってこんなにしんどい作業なんだなと感じます。自分は、結論を求めすぎているのかという発見がありました。本書の中にありましたが、「答えようとするな、問え」という姿勢が大事なんだと思います。その問いを持ち続けて学び続けることのようです。
アンラーニングは時間もかかります。ある意味かなりの贅沢な時間の使い方だと思います。人生100年時代といわられる時代になったからこそ生まれた概念なのだなと感じました。
そんなことを考えていた中、ほぼ日の動画でWBCの栗山監督との対談動画がレコメンドされてきました。
大会までの一年半をかけて、歴代のWBC監督たちに野球のことを聞いてまわり、野球の考え方をゼロから構築していったそうです。やっぱり良いアンラーニングって時間と金とパワーが必要なんですよね。
アンラーニングできる機会があるとすれば、それは人生のラッキータイムに入ったと言えるのかもしれません。