ほとけさまのおしえ「仏教の誤解(其の二)」
前回の続きです。
よく法要で気にされるのが「お布施をいかほどお包みすればいいのでしょう?」ということです。
これは「宗旨宗派や地域や住職の個人的見解」によって大きく左右されます。
なので、所謂「相場」というものはあってないようなものなのです。
かなり頑張って「数十万円」包んだけど、少ないと怒られたなどという話を聞くこともありますが、お布施の本来のあるべき姿からは「かけ離れている」と言わざるを得ません。
つまりは、「額の多少」で語られるべきではなく、「心持ち」を重要視しなければならないのです。
少ないからと言って恐縮する必要もありませんし、多く出したからと威張っていてもいけないのです。
よく家計に余裕がないので年回法要を「見送る」という方もお見えになりますが、そんな方にはこうお伝えしております。
「お布施の多少はお気になされず、ぜひ法要を頂いてください」と。
それはなぜかというと阿弥陀如来様は、「皆を等しく救おう」とされているからです。
家計に余裕がないからと言って「救わない」というわけではないですよね?
というよりむしろ、「そういう方こそ」救いの対象であるわけです。
そして仏教を伝える立場のお坊さんは、阿弥陀如来様の「ご意向に背く」ようなことはできないはずです。
なのでお布施のことは気にされず、どんどん法要を頂いてもらって「報恩謝徳」の心持ちを感じていただきたいと思うのです。
(其の三に続く)
☆今日の一句☆
お金など
所詮は泡(あぶく)と
阿弥陀様
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