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仏教に学ぶ生き方、考え方「出合い」

 田舎の人たちが集まることの一つに「出合い」があります。

 広場や公園、溝の掃除などみんなで出合ってするものです。

 そして草が多く茂る夏の時期は「何回か」出合いがあります。

 以前はこの出合いに参加することが「あまり」好きではありませんでした。

 高齢化で自分と同じ年頃の方はほとんど見かけませんし、日頃あまり話していない人同士でなかなか「話題」もなかったからです。

 なので出合いと言っても、みんなと一緒にいて草を取り、時間になったら、お茶のペットボトルをもらって帰ってくるだけで、なかなか「話ができなかった」のです。

 でも最近は、出合いに参加することが苦痛ではなくなり、むしろ「楽しい」と思えるようになってきております。

 というのは参加するうちに徐々に顔馴染みができ「気軽に」話せるようになったことや、先代がなくなってある意味「地域のお寺の住職」として認知されたこともあるかもしれません。

 でも一番は日頃の何気ない話から「けっこう深い話」までできるようになったことではないかなと思っております。

 毎日暑いですね~という話から、最近はどうしているか、お父さんは元気にしてみえるかなど何気ない話をするうちに、「ぽつりぽつり」と出る本音の言葉をしっかりと聴かせていただきます。

 そして抱える辛さや悲しみに、少しでも「寄り添う」ことができたら嬉しいのです。


☆今日の一句☆

 話したい
    あなたを私は
         離さない

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