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仏教に学ぶ生き方、考え方「回向(えこう)とは何か?」

 よく「念仏回向」と申します。
 
 これを念仏させていただくときに、「何度も念仏を申すこと」だと思っておりました。

 何度も念仏を申すとちょうど「グルグル回っている」ように感じるからです。

 でも本来はそういう意味ではありません。

 回向とは自己の修めた善行・功徳を「めぐらし転じて」自らの悟りや「一切衆生の悟り」のために趣き向けるということだそうです。

 つまり念仏回向とは「自分も助かり、他のすべての人も同時に助かるような念仏をしなさいよ」という意味になります。

 これはまさしく仏教の「自利利他」(じりりた)の精神です。

 自分のためにしていることが、「そのまま」他の人の役にも立つ。

 こんなふうに「仕事や勉強や家事や研究」ができるといいですね。

 これは自分だけの利益を求めるより、「圧倒的に」有利です。

 それはやる気をなくしたり、疲れたりしたときも、「あの人が喜ぶ顔がみたいな〜」と回向の力で乗り切れるかもしれないからです。


☆今日の一句☆

 回向力(えこうりき)
   使って自分を
        前向きに

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