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ほとけさまのおしえ「心を乱されたあなたへ」

 人は、毎日「平穏」に暮らしたいと思うものです。

 でも中には「波乱の毎日」を過ごしたいと思う方も見えるかもしれません。

 そういう方でも少しは「安らげるひととき」がほしいものです。

 ところがそういうふうに願っても「周りがそうさせてくれない」ときもあります。

 自分の生活や空間に「入り込んで」きて、「嫌味や叱責」をする人もいるでしょう。

 そんなとき、その人のことに心乱され、気がつけばその人との問答に「気を奪われている」自分に気づくときがあります。

 そしていくら解決しようと思っても、「ああ言えばこう言う」状態になり「堂々巡り」してしまうものです。

 そんなとき、仏教的にはどのように考えるのでしょう?

 それは至って簡単です。

 一言で言えば「何もしない」「そのままにしておく」です。

 例えば解決策を考えているとき、一度言われたことを「何度も心の中で繰り返している」ものです。

 つまり自分からその場面を思い出して、何度も自分の心を「傷つけている」のです。

 大抵の場合はそういう場から離れたり近寄らないようにしていても、心の中でそういう場に何度も近づいているのです。

 なので「何もしない」ことで、その場限りで過去に流すように心がけます。

 そういうことは難しいと思われるかもしれませんが、毎日少しずつ心がけることで、「流してしまえる」ようになってくるのではないでしょうか?

 それでも「許せない!」という時には、自分の心の中で「笑いに変えて流してしまうよう」にしています。

 例えば、ガミガミ言われたときの顔を「魚に見立てる」ようにしたりとか。

 「いつものクエみたいな顔が、今日はフグ顔だったな〜」とか考えて笑って流してしまうのです。

 そして「今この時」を楽しい気持ちで過ごす工夫が、仏教にはあると思っております。


☆今日の一句☆

 受け取らず
     笑って流す
         我ほとけ


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