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ほとけさまのおしえ「七転び八起き」

 皆さんは「七転び八起き」という言葉をご存知ですよね?

 これはダルマさんのように「何回失敗しても、それに負けず勇気を奮い起こして頑張りなさい」という意味が込められております。

 ところがもう一つの意味があることはあまり知られておりません。

 それはどういう意味かと申しますと「人生には浮き沈みが多い」ということだそうです。

 確かに人生の齢を重ねれば重ねるほど様々な経験をすることになり、いいことも良くないことも自分の意思とは関係なく降り注いでくるものです。

 そんなことに一喜一憂して浮いたり沈んだりしている私たち凡夫の有り様も表しているのです。

 つまり、何回失敗しても頑張ろうという「奮起を促す言葉」であると同時に、「何が起こるかわからない世の中のことをあまり気にすることなく、動じない心で生きていきなさい」という意味もあるということになります。

 そう考えると、もっと気楽に「七転び八起き」が実践できそうですよね~。

 ちなみにこの言葉の由来であられる達磨さんはれっきとしたインドのお坊さんです。

 しかも幼少より非凡なる才能を発揮し、インドのみならず中国にも赴いて当時の中国の王様(梁の武帝)とも問答でやり合うほどのお坊さんでした。

 晩年は少林寺の裏山の洞窟に九年間籠もって坐禅を行い悟りを開いたと言われております。

 そのお姿から、今のダルマさんが出来たのです。

 一回転んだら二度と起き上がれないろくでなし坊主の私でも、気にせずにありのままを観ていく事で、「七転び八起き」を実践できたらなと思っております。


☆今日の一句☆

(六)でなし
    (七)転(八)倒
          (九)にしない

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