仏教に学ぶ生き方、考え方「大衆の欲望が価値を作るということ」
皆さんは物の価値はどうして決まると思っていますか?
自分がどれだけいいなと思っていても、世間の人々には見向きもされないことはよくあります。
逆に全然魅力を感じないものでも、世間の人が評価をすればどんどん価値は上がっていくものです。
またどれだけいいものでも欲しい人がいなかったら価値はどんどん下がっていくでしょう。
景気の「気」は気配とか気分というあやふやなものなのではないかと思っております。
そういうものに「一喜一憂」して、振り回されているのが私たち「凡夫」ということでしょうか?
お釈迦様は亡くなる前の最後の説法で、まずは「自らが人々を照らす灯りとなりなさい」とおっしゃられました。
これを「自灯明」の教えといいます。そして自らが明かりになれないときは法を灯明にしなさい(法灯明)と教えられたのです。
でも簡単そうに見えて「自灯明」を実践することは甚だ難しいのです。というのも煩悩がある以上、どうしても周りに配慮したり、萎縮したりして輝きを失ってしまうことがあるのです。
そんな時に誰かの「生き方や考え方」という「油」を注いでもらうことで、また明るく照らすことができる。
そのことさえわかっていれば、人にどう思われようと、自らの価値を心に灯し続けることができるのではと思っております。
☆今日の一句☆
人の目で
変わる価値など
欲しがるな
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