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ほとけさまのおしえ「ハイブリッド」

 皆さんの車は「ハイブリッド車」ですか?

 それとも「ガソリン車」でしょうか?

 はたまた「EV車」でしょうか?

 このところEV車が世の中を席巻する勢いでしたが、冬の間の蓄放電や製造過程の環境問題、はたまたコストも絡んで、今のところ「ハイブリッド車」が持ち直してきているようです。

 そういう私は、友だちのハイブリッドに乗せてもらったり、レンタカーで乗ったりすると「いいなあ〜」とは思いますが、やはりガソリン車のエンジン音やミッションを駆使して走るほうが好きです。

 それにハイブリッドはガソリンと電池のいいとこ取りをしているようで、なんとなく「どっちつかず」になっているような気もするのです。

 そんな事を言っていても、きっと時代の流れには乗って、いずれはハイブリッドやEV車に当たり前のように乗ると思いますが、、、。

 そして今日言いたいのは車の話ではありません。

 それはあなたの信仰心に「ハイブリッドな心持ち」を持ちましょうという事をお伝えしたいのです。

 「真宗(高田派)」のお勤めの最後に「御書(ごしょ)」を拝読いたします。

 その御書は親鸞聖人をはじめ、歴代の法主が御同行様に宛てられたお手紙が収められております。

 その御書の「一番最初」に、真宗のご門徒の心持ちを指南するお手紙が載っております。

 それによると、普段は社会の中で働き、それぞれの務めを果たして、納税や父母の孝養もつぶさにいたしましょうと綴られています。

 つまり、「一般の人と同じように」過ごして、人のことや他の宗旨宗派の悪口は言ってはいけないとされているのです。

 そして一方で心の中では一心に「阿弥陀如来様」に帰敬し、ご本願を信じて安心決定する心持ちが説かれております。

 つまりは「日常生活」と「信仰の生活」を、「どちらも大切にしていきましょう」と言われているのです。

 このハイブリッドな信仰の仕方はきっと当時の時代の「最先端」を走っていたのではないでしょうか。

 そしてハイブリッド車が地球環境にも人々の暮らしにも恩恵をもたらすように、真宗の信仰の仕方もきっと心の安心と幸せを感じさせてくれると思っております。


☆今日の一句☆

 信仰心
   暮らしにとけ込む
          ハイブリッド

 

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