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どうしてイラストレーターになったのか④49歳にしてようやく分かったこと

職業講話でお話してほしいと言われたことは、

「どうしてその職業についたのか」「学生時代はどんな子どもだったのか」「生徒たちにそれぞれの立場でアドバイスを」というようなことでした。

どんな子どもか、どうやってイラストレーターになったのか、はお話できるけど、中学生に向けてのアドバイスって何だろう???

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私がアドバイスできることって何??

普通に考えると、若人たちに人生の先輩として「将来の仕事」についてアドバイスするならば「夢や目標を持ってそれに向けて努力しよう!」的な感じですよね?

でも、私の場合、中・高校時代に考えていたのは「聖飢魔IIの後輩になること」だったし、進路の先生からは「それはふさわしくない夢である」と怒られました。

自分の夢(早稲田に入ること)が叶った後は、次に何をしたらいいのかわからず「自分は何がしたいんだろう?」「どうなりたいんだろう?」「せっかく早稲田に入ったとゆーのに私は何してんだろ?」と思いながらの20代。当時はヘラヘラ飲み歩いてばかりいたけど、精神的にはかなり地獄の日々でした。

そして30代、子どもを産んで「こういう絵が好きだー!」ということがわかってきたものの、それと仕事とはなかなか結びつかない…。

そしてありがたいことに、営業しない割にはコンスタントにお仕事の依頼をいただいていましたので、気持ち的には何か始めた方がいいのかもとは思いつつ、日々のお仕事で手一杯な部分もあり、そしてアラフィフになっていました。

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そして2020年のコロナ。

そんな流れに任せて生きてきた49年ですが、昨年の3月以降、私もコロナの影響でお仕事のキャンセルが続いてポカッとヒマになりました。普通だったら「仕事激減!」と、焦る場面だと思うんですけど、

「あ、そうだ、時間できたから自分のLINEスタンプ作ってみよう!」

「インスタも始めてみよう!」

と、ひらめいちゃったのです。

今までは、言われたことをする=依頼された絵を描くだけだったのが、初めて「自分で描きたいものを自由に描いてそれを発表する」ということにチャレンジしてみることにしたのです!……遅い、遅すぎる(・ω・)

思えば私の20代の頃には、こんなにインターネットを便利に使える世の中ではなかったし、素人が簡単に作品を発信できるような環境ではありませんでした。それが今や、スタンプの作り方だって、インスタの始め方だって、なんでも調べればわかりますし、簡単に発信することができます。なんて便利な世の中よ。

そして、おそるおそるLINEスタンプやインスタを始めてみましたら、

なにこれ、すんごい楽しい!

うわあー、私、こういうことをしたかったんだー!

ということがわかったのです!

齢49歳にして! 49歳にしてーーーっ!

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私が中学生にアドバイスしたいこと

なので、そんな私が中学生に「夢や目標を持つことが大事だよ!」とは到底言える立場にないんですよねー。どうしよう。

考えた末、私が考えたアドバイスは、

「夢や目標が見つからない、何をしたらいいかわからなくても焦る必要はないんだよ」

ということでした。

だって、ずっと何がしたいかよくわからなかったけど49年目にしてようやくやりたいことが見つかったおばちゃんもいるんだもん! あなたたちなんて、まだ10代の前半。何を焦る必要がありましょう。

もちろん、10代でやりたいことがはっきりして目標が見えている子というのは、それは素晴らしいと思います。でも、そういうものが見つからなくても何も悪くない。

一般的には将来のために「夢を持とう」とか「目標を定めてそれに向かって進もう」ということになってますから、そうするべきだ、そうできない自分は何か問題があるのではないか、と思っちゃうかもしれないけど、全然そんなことないんでー、ということを伝えよう!と思ったのでした。

そんなわけで、初めての職業講話。何をどう話したらいいのかよくわからなかったけど、とりあえず内容は定まったぞ!と一安心。…当日、ヤバイ展開になるとも知らず。

つづく。

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