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毒母、怒濤の引っ越し編。新しい老人ホームで…半日も持たず不満爆発。どっかーん。

態度の悪さから老人ホームを追い出され、新しい老人ホームへ引っ越しすることになった母です。

ほんとは引っ越し屋さんに全てお任せしたいところでしたが、どちらの老人ホームも、できれば「午後1時〜3時半の間に引っ越し作業を終わらせてもらいたい」というのです。

うーむ、困った。

全て作業をお任せすると、当日の引っ越し作業時間がかかってしまうので、荷造り&荷ほどきは私がすることに。

それなら、移動距離は車で10分ほどなので、1時に来てもらって積み込みに30〜40分、移動して荷下ろし30〜40分。言われた時間内に引っ越し完了できるのではないか、という算段です。

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コロナ禍になってからは、面会は一切禁止だったので、母の部屋に入るのは久しぶり。

最後に母の部屋に入った時もかなり荷物の多い状態でしたが、施設スタッフさんの話から、

「お母様、通販をよく利用されていますよ」

と聞いていたので、そこから一体どれだけ荷物が増えているのか…。あー、こわい、こわい。

一応、引っ越しまでは1ヶ月ほどあるので、事前に段ボールを渡して、気が向いたら荷物整理して(いらないものは処分して)可能であれば箱にいれといてね、とは頼んでいました。

ただ、母は脳梗塞の後遺症で左半身不随なので、なかなか箱詰め作業などは難しいと思うので、ほとんど期待はできません。

荷物の全体像がわからないので、作業時間どれぐらいかかるかなー、でも一部屋分だからなー、と、引っ越し前日に余裕を持って行ってみると、

「荷物なんかほとんどねえんや」

と、ドヤ顔でこの状態。(写真外にもまだまだ荷物あり)

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いやいや、多いって!
そして、ほんとに、なんもしてねえーーー。


「このまま運んでもらえばいいやん」


いやいや、こんなの、そのまま運んでくれないから!!!
このまま、ってなんだよ、このままって!!


まあ、ひょっとしたらこんな状態でも、グチャグチャに段ボールに突っ込んで運んでくれるのかもしれませんが(私も引っ越しは10回ぐらいしてますけど、そんなことしたことないのでわからない)それだと作業時間がかかっちゃうから(追加料金もとられそう)ダメなんだよ〜〜。そして、そんなことしたら、あなた、また絶対文句言うでしょ!!!

…前日に来ておいてよかった。

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母は身体が不自由なので作業はできませんが、一応、私が作業している横で「いる、いらない、すぐに使う、使わない」等々、荷物の判断をしてもらおうと思っていたのですが、

「今日はな、私、ここ最後の日やんか。
仲良しの人たちとピザ頼んで女子会するけん。
荷造りは任せたわ。じゃあな」


と、食堂に下りていこうとしています。
荷造り完全に人任せにして女子会(・∀・)!

…ま、いいんですけど。

いや、よくない。

「待って、待って、じゃあさ、すぐに使うものとか、今日の夜と明日も使うから段ボールにいれられたら困るものがあったら教えといて。歯ブラシとかこの辺りは出しといた方がいいよね??」

と、一応確認すると、

「いや、もう、全部入れていいわ。
1日ぐらい不便でも、なんも問題ねぇわ。
じゃあな」

と、ピザ女子会にさっさと行ってしまいました。

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私は基本的に片付け作業は好きなので、一人で荷造りすること自体は苦にならないのですが、要不要の判断ができない他人の荷物を片付けることほどストレス溜まることはない…。

「これ、絶対いらんやろ!」
「明らかにゴミやろ! 捨てろや!」

みたいなモノを丁寧に箱に詰めていく作業のむなしさよ。

干からびたウエットシートに、洗って干してあるヨーグルトのカップ。さすがに使用済みの紙コップは捨てても文句言わないだろうと思って捨てましたけどね。

そんな感じで黙々と作業して、なんとか一通り箱詰めすることができました。

ふー、やれやれ、と思っていると、女子会を終えた母が、お友達と一緒にご機嫌で戻ってきました。

「あら〜、娘さん綺麗に荷造りしてくれて!すごいわねぇ〜。
引っ越し屋さんも喜ぶでしょう〜♪」
(←え?荷造りしとくのが普通じゃないの?)

「お母様いなくなると寂しくなっちゃうわ〜」(←毒母なので友達いないのかと思ったら、案外仲良くしてくれてる方がいてビックリ)

「今度行かれる老人ホームにはお部屋にトイレがあるんでしょ〜。いいわねえ〜」(←なるほど。そこ羨ましがられるポイントなんだ)


最後の女子会で、みんなにチヤホヤされて、新しい施設いいわね〜(そりゃ、1.5倍も払いますからね!!!)と羨ましがられて、母も珍しくちょっと得意げでご機嫌のようです。

このまま、新しい施設でも早くまわりに馴染んで、今度こそ、問題起こさず平穏な余生を送ってくれー。頼むー。

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そして、その夜。

母から電話がありまして、

「私の黒いバッグはどこに行ったん?」

え?

あー、あったなー。どこだったかなー?

「あそこにお金も入ってたんや。
お礼をしたい人がおるのに…」

と、文句垂れてくるので、

だ・か・ら、箱に入れたらダメなやつとか、必要なものはどれか最初に教えてくれって言ったでしょうがっ!!!


…という言葉をグッと飲み込み、

「ちょっと…どの箱に入れたか分からないから、私が明日、引っ越しの時にお金貸すよ。それ使って」

と言うと、

「その人は明日お休みやけん、今日じゃないとダメなんじゃ」

と、不満げな母。


だ・か・ら、箱に入れたらダメなやつとか、必要なものはどれか最初に教えてくれって言ったでしょうがっ!!!


…という言葉をグッと飲み込み、

「…それは悪かったね、ごめん」

と、不本意ながら謝って、とりあえず気持ちを収めてもらったのでした。

私、がんばった。えらい。

そして、引っ越し当日。

当初「1時から1時半の間で」とお願いしていたのに「2時半から3時にうかがいます」と引っ越し屋さんから電話がありました。

ええーー。話が違う。
困る、それー。


時間が遅くなると、新しい老人ホームに到着する時間も遅れるし、その後の荷ほどきもあるから、次男ハルキが学童保育から帰ってくる時間に間に合わない!

一応、家のカギは持っているので、小学校に電話しまして、

「お母さんが帰ってくるのが遅くなるけど、心配しないで家で待ってて」

と、伝えてもらいました。

多分、YouTubeかゲームでもして待っててくれるだろう。お腹は空かせちゃうかもしれないけど。ごめんよ。

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そんなゴタゴタスタートのお引っ越し。

新しい施設のお部屋に入ると(コロナなので事前に中の見学はできなかったのです)以前のところより広くて、思ったよりキレイなお部屋でした。

母もそう思ったのか、お部屋あちこちチェックして、部屋付きのトイレに車椅子でどういう風に入ったらいいか練習したりしてるし、新しいスタッフさんも次々にご挨拶に来てくれて、

「あら〜、お母様、若々しくて可愛らしい方なんですね〜」

とかお世辞まで言われて、引き続きご機嫌です。
ヨシヨシ。


新しい施設を母が気に入るかどうか一番心配してましたが、なんとか、ここで心機一転(?)気分良く過ごしてもらえそうだ、と思いつつ、私は予定より2時間も遅くなってしまったので、慌てふためいて荷ほどきです。

とりあえず、一通りの荷物は出して使えるようにしておかないと、また母が不便を感じてすぐに文句を言い始めるのは分かっています。

そんな焦りまくっている私の横で、母が、

「あ〜、この毛布なー、もういらんかなー? あんたにあげようか? 持って帰っていいで」

とか、

「このコップは気に入ってたんやけどなー、洗うのがめんどくさいけんもう使ってないんよなー、あげようか?」

とか、しきりに話しかけてくるのですが、

それ、昨日してほしかったやつーーーー!!!!


…という言葉をまたしてもグッと飲み込み、あまり暗くならないうちに家に帰れるよう、さらに集中して私は荷ほどきのペースをアップ。

なので、この時、母の話にかなり適当に相づちをうってたのかもしれません。

ひょっとしたら後々、これがよくなかったのかも…と反省する点でもあるのですが。

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なんとか、全ての段ボールを開け、カラの段ボールと「使わんけん持って帰って」と言われた荷物2箱を車に積んで、急いで帰路へ。

時間はもう午後6時。
あたりはだいぶ薄暗くなっていました。
家までは車で1時間ちょっとです。
7時過ぎになりそうだけど、ハルキ大丈夫かなー?

帰り際、母から

「ハルキちゃんが待ってるんやろ? でも、急ぐと危ないけん、あんまりスピード出さんように気をつけて帰りよな。今日はありがとう」

と、

珍しく!本当に珍しく!労いの言葉をもらいました。


一体どうした毒母? 心を入れ替えた?

まあ、これまで色々あったけど、新しいところで機嫌良くしてたら、まわりの人も優しくしてくれるよ、最初は慣れないこともあると思うけど、なんとか馴染んで楽しく過ごしてくれ。

と、思いながら、出発して15分ほど。


母から電話がかかってきたのです。

忘れ物でもしたのかと思って慌てて出ると、

「ちょっと! 私、こんなところにはおられん!(怒)
なんで、私に相談もなくこんなところに連れてきたん!!(怒)」


激おこです(・∀・)


え?

この15分の間に何があった!?

意味がわからなすぎる。


「もう私、帰る! 家に帰らせてよ!
あんた、今すぐ迎えに来よ!」


まさに、頭が真っ白というか脱力感100%というか。一体、この人は何を言ってるんだ???と頭がくるくるくるくる〜〜。

意味不明すぎて精神的にも相当ダメージくらいましたし、体力的にもこの2日間、引っ越し作業で疲れ果ててたので、ああ、心が折れるってこういうことだよなぁって感じでした。

母のムチャ振りに振り回された挙げ句クビになったケアマネさん、母の介護を自分一人で引き受けたがために、その毒にやられて寿命を縮めてしまった父、みんなこうやって散って行ったのだなぁ。


引っ越しが決まる少し前から、珍しく母が、

「私はもう心を入れ替えて、まさりにお任せするんや。覚悟を決めたんや」

とか殊勝なことを言ってまして、確かに、その言葉通り「出て行け」と言われた老人ホームでも最近は問題行動もなく、わりと平穏に過ごしていたようなので、すっかり油断してましたが、

…天国のお父さーん、この人やっぱり何も変わってねーわ。


とりあえず、この先のことは後で考えよう、まずは、

事故らないように帰ろう…

と、思って電話を切りました。


タイトルには「半日も持たなかった」と書いたんですけど、正確には

「新しい老人ホームは15分も持たなかった」

でした。

書くの疲れてきたので、つづく(・∀・) 


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