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[ライブレポ1日目]JOIN ALIVE2022 2022.9.3(土)


 こんにちは。シリアスファイターです。


 今回はライジングサンに続き、道民にはお馴染みとなった音楽フェス、JOIN ALIVE(以下、ジョイン)で見たライブの感想をまとめていきます。


 ライジング同様、3年ぶりの開催となったジョイン。


 会場は遊園地と近くの野外音楽堂が一体となった場所で、ステージ間の異動も舗装された道路がほとんどなので楽々。


 音楽以外にも遊園地で遊んだり、近くのテントサイトでキャンプをすることもできます。


 また、ラインナップもゴリゴリのロックバンドからJ-POPの人気アーティストまで幅広く、様々な面でライジングサンと比較すると、気軽に参加しやすいフェスと言えるかと思います。


 さて前置きはこの辺にして、早速まとめていきます。

 今回のジョインはBARKSさんによる素晴らしいクイックレポートがなんと全アーティスト分、公式で挙がっているため、私はあくまでも私的に印象に残ったことと、それに付随する気持ちだけ端的にまとめていきます。

 今回は2日間参加した内の1日目についてです!!

 今回のジョインは4ステージあり、その内3ステージの前方客席エリアは事前抽選制。

 当選者に割り当てられた整理番号順に整列し、入場後にエリアに配置された好きなマスの位置で見るというものでしたが、初めてのシステムということもあってか、整列がスムーズにいかず、色々とごたつきちょっとピリ付いた空気が流れていたローズステージ周辺。


 私自身もゴタゴタに巻き込まれ、正直ちょっと不安な気持ちを抱えたまま、5分ほど押して始まったのが、4年前のジョインで大トリを飾り、今回は復活後のジョインのトップバッターという大役で登場したオーラルでした。

①THE ORAL CIGARETTES(11:05〜)


 リラックスした表情で登場した山中さんを筆頭に、恒例の手拍子打ちからスタートするなり、奇跡的なタイミングで山中さんとあきらさんのマイクスタンドにトンボが止まるという、秋の北海道ならでは現象が発生。


「THE ORAL CIGARETTESと2匹のトンボでお送りします!」 


 そんな和やかな四本打ちで始まった途端、ザワザワした不安は完全に消え、無敵の番狂わせショーに身を委ねるのみでした。


 直近の曲である「ENEMY」「BUG」は個人的に初めてライブで見れたのですが、ライブ化けの凄まじさたるや!


 前者では、あきらさんのファンキーなベースが曲をグイグイに引っ張り上げ、後者では鈴木さんの凶暴なギターフレーズが目立ちまくり際立ちまくり。


 どちらも同期を活かした原曲アレンジ以上に、フィジカルでストイックなロックバンドの魅力に溢れまくっていて、まあ〜身体が動いてしまいましたね!


「(北海道の)広大な大地で、ゆったりした曲を一曲。」


 と言って演奏された「Hallelujah」も、秋の空気が漂い始めた北海道にドンピシャで、このジョインアライブのために選曲されたことがよく分かりました。


「4年前は大トリ、今年はトップバッターだから、(指折り数えて)6〜7年後にはまた大トリですかね?笑」


「音楽シーンをライブシーンを支えてくれているのは、ライブに来てくれるあなたですから。」


「色々辛いこととかあるけど、自分で考えて選び取って!」


「なんだかんだ、ライブハウス出身のバンドです。
 今度はサーカス小屋でやりたい!
 わちゃわちゃしたい!声出したい!」


 相当端折りましたが、印象的だったMC。
 ジョインアライブへの、ライブが大好きな観客への感謝の気持ちと、ロックバンドとしての野望を語る山中さんの目は、ギラギラに輝いていました。


 ラストの「狂乱 Hey Kids!!」
 間奏での会場中のヘドバンは、大人しく後ろの方でオーラルのライブを見てる私にとって、普段は怖いと思ってしまう光景ですが、この日ばかりはジョインが、オーラルが、帰ってきたことを実感する名場面で、目頭を熱くしました。


 次第に時代が変わっていっても、終わらない狂騒!

 コロナ禍などなど、変わり続けていく時代でも変わらず番狂わせしてきたオーラルが、再びジョインが動き出したことを、全身全霊で証明したトップバッターでした。

セットリスト
1. Mr.ファントム
2. Shala La
3. ENEMY
4. BUG
5. Hallelujah
6. カンタンナコト
7. 狂乱 Hey Kids!!

②THE SPELLBOUND(12:55〜)

 ローズステージから真逆の方向の遊園地内、普段サーカス小屋として、愉快なサーカスが繰り広げられる小屋に、赤いカーテンを張ることで怪しくイケナイ遊び場へと変貌を遂げるベルベットサーカス。


 先ほどのオーラル山中さんが切望していたステージで私が最初に見たのは、これが北海道初ステージとなるTHE SPELLBOUNDでした。


 BOOM BOOM SATELLITESの中野さん、THE NOVEMBERSの小林さんによる結成されたロックユニットであり、ライブはこの2人+ドラム2台という特殊な編成。


 リハからバッキバキの電子音と生楽器の音が爆音で鳴り響くサーカス小屋の雰囲気に圧倒されているとあっという間にスタート時間。


 SEなしで静かに現れた4人は、ここから最後の曲一歩手前まで、ほぼシームレスで曲を繋いで駆け抜けていったのですが…。


 あの怪しく、ある意味閉塞感のあるサーカス小屋が、化け物級のグルーヴで見る見る視界が開けて、聞いてるだけでどっかにぶっ飛びそうなスケールに圧倒されてしまいました…!


 小林さんの一貫してブレない美しい歌声を、更に何億倍もビカビカに磨き上げ、強い光を放ちまくっていて、
 と・に・か・く眩しい、暗闇なのに!眩しいロックの光景が広がっていました。

 小林さん「THE SPELLBOUNDです。」
 中野さん「お久しぶりです。僕たちの夏のしめくくりということで、みんなが知ってる曲を…。」


 2人の唯一のMCから最後に放ったのはまさかの「KICK IT OUT」で、後方のスタンド席で見ていたブンブンファンと思しき方が、前方に飛び出して踊りまくる踊りまくる!


 確かなはじまりを告げた2人の勇姿を目に焼き付ける40分でした。…というか圧倒されてるうちに気づいたら終わってた…。


 とりあえず知らない人は曲を聞いてみてください!(凄まじいぶん投げ)

セットリスト
1.名前を呼んで
2.Nowhere
3.はじまり
4.A DANCER ON THE PAINTED DESERT
5.FLOWER
6.KICK IT OUT (BOOM BOOM SATELLITES)

③Hakubi(13:40〜)

 ヤバTや10-FEETなど、京都出身の強力なロックバンドが明日の出演を控える中、この京都出身の3人も、私にとっては見逃せないロックバンドでした。

僕たちは下手くそなまま未来を思い描いて
いつかはいつかはって世界に中指を立てる
光芒

 「光芒」の歌い出し、片桐さんの切実すぎる力強い歌声で、ハッピーなフェスの空気を、一人ひとり各々の内面と向き合う、ライブハウスの空気に一変させる緊張感。

 そこから、感情剥き出しの声と言葉を、サンボマスターの如く、曲中曲間関係なく届け続ける片桐さんは何度もお立ち台に立ち、ギターを掻きむしります。


 ヤスカワさんもマツイさんも、冷静ながら気合いに満ち満ちているプレイで、終始3人に釘付け状態。

 「私の生きる理由の歌です。」


 と言って披露された「在る日々」は、フェスでの盛り上がりという意味では全く対局の所にある歌詞とメロですが、私には1番グッときました。


 フェスでこういう曲をやるバンドがいてくれることが、根暗で音楽好きな私にとって、生きる希望そのものだなと思える瞬間でした。


「音楽に救われたくてジョインアライブに来た、あなたがここにいるだけでいい!」


「約束を残していきます!
 いつかこの曲をまたこの岩見沢で、もっと大きいステージでみんなと歌いたいです!」


 この日は遊園地内にある一番小さいステージだったHakubi。


 そんな力強い言霊を残して演奏された「悲しいほどに毎日は」


 いつかこのフェスでHakubiを見たことが自慢って言ってもらえるようなバンドになりたい、と片桐さんは言っていましたが、私にとっては既に自慢ですよ。


 だって、悲しいほどに呆気なく終わる毎日でも、今日Hakubiが堂々とやり切った40分のステージを見た私は、ロック好きであることの喜びをこんなにも噛み締められましたから。

セットリスト
1.光芒
2.辿る
3.夢の続き
4.在る日々
5.あいたがい
6.mirror
7.悲しいほどに毎日は

④ADAM at(15:10〜)


 開始10分前、1番小さいステージにも関わらず、(私を含め)1割くらいしか観客がいないスタンディングエリアを見て本人が、

「友達5人くらい連れてきて!」

 なんて言っていた、インストジャズバンドの首謀者ADAM at。


 ところが「OUTLAST」が始まってみるとみるみるみるみるみるみる……、踊りたくて仕方ない観客が集まってきます…!


 そりゃそうですよ!
 ジャズをベースにしながら、ヘヴィロックや爽やかなポップスのようなメロディまで変幻自在に奏でる無敵のバンドのグルーヴ、そして引くほど面白い首謀者のMCなど、とにかく観客の身体を、心を踊らせる天才がADAM atなんですもの!(なにそのキャラ)


「メンバー紹介しまーす、左から私の父、母、姉、妹でーす笑
 これが俗に言うアダムスファミリー、SPY×FAMILYの方がよかったって人?(観客の手が思いの外上がり)結構手上がった笑。」

「今日はマジックミラー号に乗ってきました!」

「私たちの曲には歌詞がないんですよ!
 歌心はないけど下心はあるなんてね笑」


 などなどMCではマシンガントーク炸裂させ、時折ギターのShuさんをいじり倒しつつ、でも演奏はきっちり決めて、跳ねながら、頭を振りながら鍵盤を弾きまくる様は圧巻!


 「踊れー!踊りまくれ!ここにいる全員、踊りの天才だ!!!」


 結果、終盤にはスタンディングフロアが入場規制寸前までびっちり埋まるドラマみたいな展開…!


 やっぱりあなたは踊らせる天才ですよ!(2回目、何度だって言います。)

セットリスト
1.OUTLAST
2.Syoi Syoi
3.Silent Hill
4.Install
5.Karakusa Trick
6.Echo Night
7.Take me there
8.六三四
9.MONOLITH

⑤the dadadadys(16:40〜)


 紫と黒の縞々模様のセットアップを着た小池さんは、一見チャラい!!!と思うほどギラついていましたが、リハから全力のテンションでその叫びを聞いたら、やはり泥臭いロックスターで安心しました…ホッ…としてたらいきなり、「36.4」「拝啓」と全力リハで投下してくるもんだから、私の情緒は既に崩壊寸前へ。


 そのままメンバーはステージ袖にはけずに時間と共に、「超々超絶絶頂絶好最高潮」から本編へ突入!


 ツアーを経ていることもあってか、演奏も仕上がりまくって、グチャッてデタラメなように聞こえて、ワクワクドキドキの純度100%ギラギラのロックンロールに、思わず身体は疼き、手を上げまくります。


 終始淡々とプレイする佐藤さんと山岡さん、サポートのギターの方の安定感は抜群だし、ニコニコ楽しそうだったyuccoさんのドラムはパワフルでダイナミックで、teto時代の曲を演奏しても全く違和感なく、というか全く新しいドキドキがそこには溢れていました。


「普段流してる涙の倍の汗をかきに来ました!」

「ここでdadadadys名物…、いや今日から名物にしようと思うんだけど、即興セッションタイム!」


 と言って小池さんがいったん袖にはけた後のセッションからも強固なグルーヴが感じられたし、終わりを見計らって?タバコを咥えて戻ってきた小池さんも含めて、本当に楽しそうにバンドやってて嬉しかったです笑


 このステージはこの時間、晴れていると強烈な西日が観客に降り注ぐのですが、
 そんな中でしっかりマイクスタンドを立てて歌われた「恋」「9月になること」の切実すぎる響きに胸がキュッと締め付けられたし、
 そんな感動をぶち壊すように「Pain Pain Pain」で暴れまくって帰るところまで含めて、天下無敵のロックンロールショーでした。


 次は私が行ける日程でワンマンお願いします!(切実)

セットリスト
リハ
1.36.4
2.拝啓
本編
1. 超々超絶絶頂絶好最高潮
2. ROSSOMAN
3. しぇけなベイベー
4. 青二才
5. PUXXY WOMAN
6. 恋
7. 9月になること
8. Pain Pain Pain

⑥MAN WITH A MISSION(17:40〜)


 何年振りにライブ見れるんだ…って嬉しすぎて記憶も飛びまくっていた私にいきなり「FLY AGAIN」をお見舞いしたのはご存知究極の生命体。

 メインステージの規模に相応しすぎるスケールの演奏で、観客の手が上がる上がる、私の手も上がる上がるで、過去のマンウィズライブ参戦歴なんてどうでもよくなっちゃう出し惜しみなしの圧巻の幕開け。


 「Take What U Want」では曲中、タナカさんがステージの各袖の鉄骨へ。
 乗りたいけど上手く乗り切れていないように見える様が、カッコいいようなお茶目で可愛いようなで、生命体一同もこのフェスを楽しみにしていた様がうかがえます。


(以下のMC要約は、読みやすさ優先で漢字とひらがなでお送りします。)


「3年振りの開催、おめでとうございます。
 なんとか間に合いました笑」


 と前週にコロナに感染したジャンケンさんが苦笑いしながら語りつつ、


「我慢してた3年分、まとめてかかってこいよ!」


 と煽りに煽ってブチかます「Raise your flag」は赤と橙の照明も相まって私もブチ上がりましたね!

 何気に初めてライブで聞けたし、つまりこの曲リリース以前が最後にマンウィズのライブを見た時だったんだと、少し記憶も鮮明になってきました。


 「yoake」
の時、夕暮れの空がまるで夜明けの空のようにも見えた美しい光景を見ながら思いました…RISING SUN大トリも待ったなし…!と…。



「今日のこの日は、来てくれたみなさんの優しさetc...あっての開催…(子どもの泣き声が遠くから聞こえて)…大丈夫?泣いてる?
 (俺)怖いよね笑
 俺も怖い笑」


「私が言うことではありませんが、みなさんお気をつけください。」


 と自身がここにいる誰よりも優しさに溢れたMCを展開した後の「Remember Me」は本当に優しい気持ちで聞けたし、そのまま「Emotions」で熱く燃え上がり、私も手を高々と広げ心で叫ばずにはいられませんでした。


 人間以上に情緒的な究極の生命体は、見た目に縛られず自由に楽しく、純粋に音楽を楽しむことと、その熱量を何よりも思い出させてくれました。

セットリスト
1. FLY AGAIN -Hero's Anthem-
2. Take What U Want
3. Change the World
4. Raise your flag
5. yoake
6. Remember Me
7. Emotions


⑦サンボマスター(19:20〜)

 出てくるなり武者震いしまくっている山口さんは、

「やばいやばい3年振りの大トリ始まっちゃうよ…!」


 といきなり「輝き出して走っていく」でフルスロットル、完全優勝試合の幕を開けます。


「今日のこのライブを、忘れられないライブにするのか!?忘れるライブにするのか!?どっちなんだよ!?」


 忘れられないライブにしたい私は勿論「忘れないで 忘れないで」で全力で踊ります。



 「いいかお前ら!声出せねえなら元気出せ!声出せねえなら元気出せ!」



 1日中ライブを見てきた私に新たな気づき!
 好きな音楽聞いて、やっぱ声出したいけど出せない…、
 そうか!心から元気出せばいいのか!


 そんな今日一心に残る名言も飛び出した「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」は、愛と平和を声に出せなくても、全員が心の底から元気いっぱい笑顔満開で踊り狂う、これ以上ないピースフルな瞬間でした。


「お前はクソじゃねえ!愛してる!生きててくれてありがとう。」


 山口さんの心情吐露から始まった「ラブソング」では会場いっぱいにスマホのライトが広がり、
 立て続けに演奏された「ボクだけのもの」は、静かに力強く、この日一番の山口さんの咆哮が、私のこの3年の、そして今の心の叫びを代弁しているようでした。


 新たな決意を秘めたような心を取り戻したところで、マンウィズのタナカさんも登場し、「できっこないをやらなくちゃ」、そして本編最後の「花束」


 「俺が言いたいことは!「信じてんだ君を!」」


 自分自身を信じる勇気を、音楽を信じ続ける勇気を、力を、貰いまくったまま大団円…では終わらせないアンコールは「ミラクルをきみとおこしたいんです」


「どうでもいいアンコールにするのか!?伝説のアンコールにするのか!?どっちだよ!?」


 無論、伝説のアンコール一択の私は、最後まで踊り踊り、初日の完全優勝を達成しました…

 ロックンロール!!!!

セットリスト
1. 輝きだして走ってく
2. 忘れないで 忘れないで
3. 青春狂騒曲
4. ヒューマニティ!
5. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
6. 孤独とランデブー
7. ラブソング
8. ボクだけのもの
9. できっこないを やらなくちゃ with トーキョー・タナカ (MAN WITH A MISSION)
10. 花束

アンコール
1.ミラクルをキミとおこしたいんです

 今回は以上です。


 もう少しコンパクトにまとめたかったのですが、印象的な瞬間が多すぎてこんなことになってしまいました…汗


 2日目も、何とかまとめ切ります…目標は次の日曜くらいまでには…!


 ここまで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました!

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