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悪の一本釣りに善の投網で勝てるのか1

前回、「敵ながら天晴れと言えるか」について、言いたい放題述べました。

今回も「悪のワンストップサービス」について、述べていきたいと思います。
今回は、「悪の一本釣り」についてです。
予め、上記の前回記事だけでなく、下記の記事も御併読をお願いします。

悪の一本釣り

まず、今回述べるために後回しにしたのですが、当事者意識について。

悪のワンストップサービスのほうは、極めて強い当事者意識により、弱者の一本釣りを狙います。
上記記事より引用します。

これに対して悪のワンストップサービスはスムーズです。
「オレに任せとけよ!何とかするよ!」
そりゃ負けますわ。

上記記事より筆者引用。

そして、悪のワンストップサービスが最も強いと感じるのは、相手の身になって親身に接するのです(もちろん悪の側に取り込むためのフリにすぎないのですが)。

同上。

悪の側は、当事者意識が極めて強くて、しかも、親身なふりも上手です。

ゆえに、弱者の一本釣りが出来るのです。
一時的な本物のエサか、精巧にできたルアーか、どちらかを釣り針につけて、一本釣りです。
悪の勧誘やスカウトは、「お前が欲しいんだ」という直球の一本釣りなんです。
「悪の一本釣り」と呼ぶことにします。

善の投網

一方で、公的な側は、投網です。
網を投げ、「網にかかってくれれば良いのにな」でしか無い。
「弱者等の支援等にも資するものと位置付けて」で、予算だけはジャブジャブと注ぎ込みます。

その網、かかる人はどれぐらいいますか。
答えられる人間はいないと思います。
答えてしまうと鯨用の網であるとバレるから。

鯨用の網に魚がかかることもありはします。
けれども、基本的にはありません。
なのに、魚用の網になることもあるのだ、というゴリ押しが罷り通る状態です。

魚用の網にしようと奮闘する人々はいます。
けれども、鯨用の網にばかり予算がいく。

善の投網が悪の一本釣りに勝てないのは何故か。
鯨用の網で魚を取ろうするからじゃないですか。

鯨用の網を改良してどうする

鯨用の網を改良してどうする、と言いたいです。
「誰一人取り残さない」とは何でしたか。
公的な網が、天網恢々で無いのが現状です。

「弱者等の支援等にも資することが考えられる」はずの網は、網目が広がる一方です。

お役所仕事にはない視点を入れよう。
デジタル化を進めよう。
その結果は何でしたか。

大企業の会社員によるメッセージ動画です。

違う違う そうじゃ そうじゃない

有名な歌詞から筆者引用。

有名企業の総務担当や海外担当の自慢が聞きたいって、弱者が言うことありますか。
メッセージ動画を視聴して、心強い気持ちになることも考えられる、って本気ですか。

本気ですか、というより、本音ですか。
ポエムでポエってるだけなんじゃないですか。
(※ポエムの恐ろしさについては、中村淳彦さんの御著書を御参照ください。)

私は、変な網を投げるより、一本釣りの手法から学ぶほうが良いと思います。
悪ではない一本釣りが出来ないか、模索していくほうが、余程良いと思いますね。

#今こんな気分

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