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凡人がオシャレ星人の真似をするな3

凡人がオシャレ星人の真似をするな、を引き続き述べていきます。
前回は、凡人の10:0が10:0でないこと、そして、10のネクタイや10の靴でないことを述べました。
今回は、靴の話を中心に、凡人の御洒落戦略とは何か、に迫ろうと思います。

変化球は変化球である

凡人が変化球を持つ必要無し

凡人は御洒落をしようとする時、アイテム単体で御洒落なものを手に入れようとします。
そういうアイテムは、前回述べたような変化球が多いので、失敗するのです。

紳士靴は、黒の内羽根ストレートチップを何足か持っておけば、十分です。
(※毎日履くと靴の寿命が短くなるから。)

茶色のウィングチップのブローグシューズなんて凡人が持つべきアイテムではありません。
余程のオシャレ星人でも難しいのに。

ウィングチップのブローグシューズのような靴は変化球の日に、変化球の靴を履く人向け。
雑誌の一週間コーデでも、毎日は履かれていない靴です。
金曜の昼に大事な用がなく、金曜の夜に御洒落なバーに行く人向け。
余程の富裕層か、有名芸能人の靴なわけです。

芸能人の靴、或いは、芸能人の舞台衣装のようにセルフプロデュースをする著名人の靴だ、というふうに思って、凡人は素通りしましょう。

御洒落でない場所にも御洒落をして行けばいい、なんていう、正当化にだけ長けた老害用の靴では決して無いのです。
御洒落は足元からだ、とにかく足元からだ、では正当化できない変化球の靴なのです。

そもそも、「とにかく足元」という言葉がもう、老害そのものですからね。

直球以外は変化球である

ここまでで、俺は大丈夫だと思われた読者の方、いますか。
ウィングチップのブローグシューズなんて持っていないから関係ねえ、という方は危ないです。

スワールトゥも変化球だからです。

ローファーじゃないから大丈夫、なんてことは、一切ありません。
紐靴(レースアップシューズ)だったら大丈夫だ、ということも、一切ありません。

スワールトゥは、比較的安価な靴が多い、ということもあり、日本の(特に中高年の)男性には、多く見られます。

けれども、直球以外は変化球なんです。
ストレートチップは、英語でキャップトゥ。
爪先の形状で直球か直球でないか決まるのです。
内羽根であろうとスワールトゥは変化球です。

ただ、外羽根ストレートチップも変化球です。
内羽根ストレートチップのみが直球です。
何度でも言いますが、直球以外は変化球です。

凡人の御洒落戦略の筆頭とは

変化球は「直球みたいなもの」として、正当化をしてはいけないんです。

凡人の御洒落戦略の筆頭とは何か。
変化球を変化球として捉え「直球みたいなもの」という正当化はしない、ということです。

ビジネスシャツで言えば分かり易いと思います。
ブルーシャツやピンクシャツ、或いは、ギンガムチェックシャツやストライプシャツに相当するのが、ローファーやスワールです。

シャツで出来ることが、何故か靴では出来ないというのが、昭和のダサい凡人の特徴です。

最近はシャツでさえ出来なくなってきたようで、平成のダサい凡人も増えてきました。

変化球のボタンダウンシャツが増えたからです。
クールビズの影響が直撃して、ダサくなっているのです。何がクール、カッコイイでしょうか。

もう一度言います。
凡人の御洒落戦略の筆頭とは何か。
変化球を変化球として捉え「直球みたいなもの」という正当化はしない、ということです。

変化球は変化球でしかないのです。
直球の代替として用いるべきではありません。
オシャレ星人のフリをしてもバレます。
凡人が形だけ真似してもバレるのです。

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