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読書感想

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2020年10月の記事一覧

「ミシェル・フーコー――近代を裏から読む 重田園江」を読んで

フーコーは以前に一冊だけ読んだことがある。ちくま学芸文庫の「フーコーコレクション」の中の…

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「はじめての哲学的思考」 苫野一徳を読んで

前回の「正義の教室」に続く哲学系の新書。私の読書癖として、一つのジャンルにハマると立て続…

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『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 (文春文庫)』(若林 正恭 著)を読んで

 若林君(童顔なので、君の方が合うと思う)は、まだ僕がNFL、アメリカのプロアメリカンフッ…

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「正義の教室」を読んで

ライトノベルな文体で、ヘビーな内容を分かりやすく書いている良書。 男子高校生、正義(まさ…

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「死の海を泳いで」を読んで

スーザン・ソンタグの最期の日々 デイヴィッド・リーフ  スーザン・ソンタグ(享年71歳)をあ…

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「新しい道徳」 北野 武を読んだよ

北野武の著作は昔読んだ覚えがあるけど、忘れてしまった😅 ほとんどテレビを観ないけど、たま…

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「女帝 小池百合子」を読んで

先日、いつものように朝刊を手にすると1面最下段の広告欄に「女帝 小池百合子」という題名の書籍が、口角を軽く上げつつも目の奥は笑っていない、微妙な表情をした小池百合子の顔写真の表紙とともに載っていた。「女帝」と付けるからには、さすがに小池自著の自叙伝ではなく、暴露本でも出たのかと思い、著者を見てみると「石井妙子」とある。その著者名は私にとって少し特別なものだった。  石井氏のデビュー作である「おそめ」において、私の叔母が氏の訪問で取材を受け、作中に登場させて頂いていたからだ。