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意気込み【エッセイ】六〇〇字

画像:https://www.worldtalk.jp/blog/shinko_blue-monday/

朝カル「エッセイ講座」の4月のお題、「意気込み」。不登校の子たちが増えてきていたところに、コロナ禍。知人の子は不登校だったが、在宅学習になってイキイキしていたみたいだ。その子は、熱を入れて取り組めるコトを持っている。親もやりたいことをやらせようと決めているようだ。
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 会社勤めの頃は、日曜の夕方には気怠さを感じていた。が、四六で独立した後は年中無休だったので、月曜がない。つまり、「ブルーマンデー」は、あり得なかった。そして、会社を整理し、引退後の日々、「サタデー毎日」と呼んでいる。翌日は常に、日曜だから。
 月曜どころか、毎日がブルーな不登校の子たちが増えている。文科省の調査によると、全小中生徒の比率で、二〇〇一年度が長らくピークだったが、一三年度を機に増え続け、一九年度には、過去最悪を更新。そして、コロナ禍。さらに悪化している。不登校者数は、二一年度が、小中生で約二四・五万人。前年度から約五万人の、大幅増。生徒千人当り、小学校で、一三人。中学校で、五〇人である。
 原因は、学校側の調査ではあるが、「無気力・不安」「生活リズムの乱れ」「いじめを含む友人関係」の順で続く。しかし、複雑に絡み、通うことができないでいるのだろう。
 私の小・中学時代は休んだことはないが、好きな野球があったから。私は、無理して通う必要はない、と言いたい。コロナで、リモートでも学習できるという発見があった。通信制の学校もある。肝心なのは、子たちが時間を忘れて没頭できるコトを、探すこと。それが教育の目的、と思う。
 独立後、二〇年。好きなコトを仕事にすることができたので、毎日が平日であり、日曜でもあった。そして今、エッセイ教室に通いながら、作家気分で日々書いていることが、楽しい。

(おまけ)

朝日新聞朝刊(4月4日)



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