見出し画像

個人事業主になろう!

副業解禁の会社が主流となってきました。パラレルキャリアが叫ばれるようになり、終身雇用ではなく自分で様々なキャリアを築いていく必要が迫られています。100年人生定年後も約40年人生が続くため、会社に依存しない経済体制を築く必要があることも拍車をかけています。
副業する場合、まずは個人事業主として開業することをおすすめします。会社設立も可能ですが、やはり会社となると個人事業主よりやることが多くなります。本業を優先しつつ、かつキャリアを徐々に築いていくのがいいと思います。 
 
会社勤めの方が個人事業主として開業したい場合、以下の4ステップを踏めば、皆様も明日から個人事業主です!

今回DXの話をするにあたり、大手であるマネーフォワード及びフリーのサイトをご紹介しておりますが、私は両社とは一切関係ありませんので、ご了承ください。 

<1. 会社の就業規則を確認しよう>

個人事業は副業に当たりますので、まずは会社の就業規則で副業が可能かを確認する必要があります。隠れてやる人もいらっしゃいますが、どこかでバレた場合に非常にめんどくさいことになりますので、まずは会社として認めているかを確認しましょう。

<2. 開業届等を準備しよう>

会社が副業OKであれば、以下の書類を作成します。全て国税庁のHPからダウンロードできますし、記載例もありますので各自でご準備ください。必要があればご連絡頂ければレビューも致します。
また、最近はDXが進み、ネットで入力するだけで以下の書類を作成、電子申請してくれますので、こちらを利用した方が間違いないかもしれません。

▼フリー開業届▼
https://www.freee.co.jp/opening/
▼マネーフォワード開業届▼
https://biz.moneyforward.com/starting-business/?provider=google&provider_info=est_gs_br_aud-908791174443:kwd-1341213338338_&utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=est_gs_br_aud-908791174443:kwd-1341213338338_&utm_content=slink_est_gs_br_&gclid=CjwKCAjw8-OhBhB5EiwADyoY1YAaVlt97pKwtaCWK0kq_clHqgAJB8liTShhiurHafIZPsEGzPvxfBoC-vcQAvD_BwE

▼国税庁HP▼
『必要資料1〜所轄税務署用〜』
●個人事業の開業届
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm
●減価償却方法の届出書
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/18.htm
●源泉所得税の納期特例申請書
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/annai/1648_14.htm
●所得税の青色申告承認申請書
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/09.htm

必須ではありませんが、以上の資料を提出しておいた方がよいと思っております。
減価償却方法は定額法で提出することによりエクセルで償却計算ができるようになります。
源泉所得税納期特例は毎月納付しなければならないものを年2回だけ納付に減らすことにより毎月の資金繰りを安定できますし、源泉税は翌月10日までに支払わないと10%延滞税が発生してしまうので、罰金を払うリスクを少なくする効果もあります。
青色申告は事業所得と給与所得と相殺するためです。こちらが個人事業主になる最大の節税効果です。
(注)ただし、令和4年度に国税庁の通達が改正され、300万円以下の場合、本業の10%程度の収入がないと副業と見なされなくなりました。10%以下の場合、雑収入として計上することとなり給与所得との相殺はできなくなりましたので、ご注意ください。

▼詳しくはこちら▼
https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/shotoku/kaisei/221007/pdf/02.pdf

https://profession-net.com/professionjournal/income-report-141/

『必要資料2 〜都道府県税用〜』
●都道府県用事業開始等申請書
https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/scene/index05.html#L1

開業する県にも提出する必要があります。上記は東京都のものになります。
上記資料を提出用と自分控えそれぞれ2部用意します。押印は最近のDXの流れを受けて不要となりました。

<3.所轄税務署に提出しよう>

上記必要資料1を所轄税務署に提出します。必ず控えに税務署受領印をもらってください。様々なところで提出が求められます。
記載内容を窓口で聞かれることはほぼありません。修正が必要であればその場で修正します。

<4.都道府県税事務所に提出しよう>

上記必要資料2を都道府県税事務所に提出します。こちらも必ず控えに税務署受領印をもらってください。念のため、所轄税務署に提出した控えを持って行っておいてください。

上記は税務署にリアルで書類を届けるパターンですが、現在は 郵送及びオンラインでも開業届が提出できます。

▼詳しくはこちら▼
https://biz.moneyforward.com/establish/basic/51844/

<開業後の記帳、確定申告書の作成はDXで>

この数年で一気に会計業界のDXが進みました。今は税理士に頼まなくてもスマホとパソコンさえあれば記帳ができます。写メで領収書を取れば勝手に記帳してくれます。銀行口座やクレジットカードと連動すれば、勝手に記帳してくれます。確定申告書も勝手にできます。税理士に依頼する必要はありません!年間の費用も1万円程度ですので、投資額としては大きくありません。 
記帳、申告書作成がネックで開業を諦める方がいらっしゃいますが、それは過去の話です。参考までにフリーとマネーフォワードの個人事業主をご紹介させて頂きます。

▼フリー 個人事業主▼
https://www.freee.co.jp/accounting/individual/pricing/
▼マネーフォワード 個人事業主▼
https://biz.moneyforward.com/tax_return/

<個人事業主になろう!>

令和4年度の改正により、本業の10%以上の収入がないと事業所得として認められなくなり、節税効果は見込めなくなりましたが、私見としては個人事業主はなるべきだと思います。私が考える主な理由は以下の通りです。

<確定申告書を見る機会ができる>

サラリーマンをやっていると年末調整で終わってしまうため、確定申告書を作りません。そのため、自分が年間でいくら税金、社保を払ったのかを確認する機会がありません。現状を変えたい場合、まず自分の状況を知ることが第一歩となります。確定申告書を作ることで自分の年間支出のメインの1つである税金、社保を把握することができます。

<日々の生活が変わる>

開業すると収入を上げたくなります。そうすると何気なく街中を歩いていても、何かビジネスチャンスがないかと常にアンテナが立つようになります。世の中の流れも掴もうとし、トレンドも追いかけます。結果として本業にも役立つ情報が入手でき、本業にもいい影響が現れます。
またカフェ等の領収書も経費として計上できるため、『何が経費計上できるのか』を考えたり、『領収書は取っておこう』など日々の行動が変わることになります。

<将来に対する不安が和らぐ>

老後に対する最大の不安は、『老後の準備を何もしてない』という不安からくるものです。個人事業主として開業していれば、『準備はしている』という保険の役割を担いますので、不安は和らぎます。 

<副業時のメリットが得られる>

その他、副業時のメリットを得ることができます。副業時のメリットは以下の『副業のススメ』をご覧ください。

▼副業のススメ▼
https://note.com/masanori1980/n/n4a9ee25d6d71
 
人生100年ですが、間違いなく1回しかありません。その人生を不安の日々で過ごすのか、充実した日々で過ごすのかは自分の行動、考え方次第です。私は個人事業主として開業することが、充実した人生を過ごすことにつながると確信しております。DXを活用して個人事業主になることで、自分の人生を豊かなものにしましょう! 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?