見出し画像

100年人生幸せに生きるための働き方

《1 統計データ》
 
<1-1 安定?やりがい?>
 
個人で仕事を請け負うフリーランスの人たちの団体である一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が、ウーバーイーツジャパン、出前館などが加入する料理宅配サービスの業界団体日本フードデリバリーサービス協会の協力を得て2021年12月〜1月に実施した調査では、平均稼働時間は5時間未満、10時間未満、20時間未満、40時間未満がいずれも20%前後で、副業で料理宅配の仕事をする人が少なくないことを示しています。回答者は5割近くが個人事業主ですが、会社員も3割います。 
雇われない働き方を自分の意志で選択している人も目立ちます。料理宅配の仕事に満足との回答は6割超あります。さらに全体の2割はこの仕事をずっと続けたいと回答しました。 
 
ギグワーカーの保護をめぐっては、イギリスで2021年2月に最高裁がウーバー運転手を被用者と自営業者の中間にあたる就労者と認定し、最低賃金など労働法による保護対象になると位置づけました。EUでも欧州委員会が2021年12月、一定の基準に当てはまる企業には最低賃金や有給休暇の保障などを義務づける新制度案を公表しました。日本では『新しい資本主義実現会議』が2021年11月にまとめた緊急提言の項目で、事業者とフリーランスの契約の明確化などを定めた法案を早期に国会に提出するとしました。 
 
ギグワーカー側の不満として目立つのは、配達員登録に必要なアカウントを会社側から急に停止されること、報酬算定が納得できないこと等際立つ情報の非対称性の解消や取引の透明性向上が課題として浮かび上がります。
 
<1-2 正社員?非正規社員?>
 
総務省の労働力調査によると、2021年は働く人の総数は6667万人、就業者のうち正社員は3565万人と前の年に比べて26万人増え、比較できる2013年以降最多となりました。非正規は26万人減り2064万人です。正社員は7年連続増加、非正規は2年連続の減少です。2021年の完全失業率は2.8%と仕事を選ばなければ働ける完全雇用の状況です。非正規で働く理由は『正規の仕事が無い』との回答が214万人(2013年比128万人減)、『自分の都合のよい時間に働きたい』は654万人(同223万人増)です。 
正社員の増加が目立つのは女性です。男性は2343万人で22万人減ですが、女性は1222万人と過去最多を更新してます。業種別では人手不足が深刻な医療福祉が10万人増と際立ち、製造業や情報通信業、金融業、保険業など幅広く女性正社員を増やす動きが見られます。
年齢別では34歳以下の正社員が807万人、大卒就職率は6年連続で95%を超えました。
日銀の2021年末の短観では、人員が過剰と答えた企業の割合から不足の割合を引いた雇用人員判断DIが全規模全産業で△21でした。過剰が目立ったリーマンショック後の景気後退局面とは異なりコロナ禍では一貫して不足が上回ります。 
 
<1-3 週休2日?3日?>
 
マイナビが2021年12月に800人を対象に週休3日制の意識調査を実施した結果では、ノーワークノーペイは8割が利用したくないと回答しました。一方、勤務日数が減っても収入が同じであれば利用したいという人は8割に上りました。お金は必要だという人々のニーズが如実に出た結果と言えると思います。 
 
 
<1-4 労働時間は?有休取得は?>
 
厚労省によると、一人当たりの労働時間は2020年に1685時間と2016年比で100時間減、有給休暇取得率は7.2ポイント上昇の56.6%と、労働時間は減少、有給取得は向上しております。
 
<1-5 やりがいは?>
 
米コーンフェリーがグローバル企業610社、580万人の社員を対象に2021年に実施したエンゲージメント調査によれば、『やりがいのある業務を行う機会』『与えられた仕事以上に取り組む意欲』『会社に所属する誇り』などに仕事に熱意を持ち会社に貢献したいと考える社員の割合は56%と世界平均より10ポイント下回り、過去6年23か国中世界最下位に止まります。 
パーソル総合研究所が就業者1万人を対象に実施した調査では、『仕事をしていると活力がみなぎる』『夢中になる』といった項目の数値が2018年から2022年まで低迷しています。人事コンサルのリンクアンドモチベーションの約6300社を対象とした調査によると、『責任ややりがい』『経営陣に対する信頼』といった項目で2021年の数値が2015年よりも低下しました。
理由としては上意下達の組織風土や年功序列にあるポスト滞留など、従来型の日本型経営が社員の働きがい低迷に影響しています。個人の創意工夫の範囲が狭まっており、現場に権限委譲が進んでいないのも要因です。
 
社員の働きがいは企業業績に影響します。パーソル総研と慶応大学の調査によると、働くことを通じて幸せを感じる社員の多い企業で売上高が伸びたのは34%で、幸せを感じた社員の少ない企業の25%を上回ります。
 
人材関連のアトラエが提供する測定サービス『wevox』の導入企業は2200社と2019年9月末比で2倍となりました。数値化により組織が抱える課題を客観的に把握できるようにし改善に繋げます。
リンクアンドモチベーションが2022年3月にまとめた機関投資家に対する調査では、企業の開示が必要だと考える人的資本に『組織文化・エンゲージメント』をあげたのが41%と10項目中4番目に多かったです。  
 
 
《2 仕事に何を求めるか?》
 
いつものアプローチではありますが、まず『1 What』:あるべき姿を明確にし、その上で『2 Why』:なぜそれがあるべき姿なのかをちゃんと自分の中で腹落ちした上で、『3 As is』:現状を把握し、『4 How』:どうやったらあるべき姿になれるのかを考えて、実行することが大切だと思います。私の場合、以下のように考えてみました。
 
<2-1 自分にとって仕事とは?〜What〜>
 
まず仕事に何を求めるのかを自分の中で定義した方が良いと思います。上記の《1 統計データ》から分かるように仕事は様々な面を持っています。生きるためのお金を稼ぐという考え方も当然ありますが、それ以外に人と人とのつながりを感じる、社会貢献等の他者承認、自己実現などの部分もあります。仕事は将来の所得を得るための投資だと考えることもできます。自分のキャリアを考え、そのキャリアに貢献する仕事を選ぶことも重要です。 
仕事の意義をどれか一つに絞る必要はないと思っており、むしろ様々な点があってしかるべきだと思っております。私の場合、主にお金を稼ぐためにやっている仕事もあれば、お金は稼げないけれども自分の自己実現、又は他者、社会貢献のために実施している仕事もあります。 
 
<2-2 なぜそう思うのか?〜Why〜>
 
『2-2-1 お金は大切』
 
まずお金は必要です。この前提条件は外せません。私も家庭があり嫁と娘息子がおりますので、貧しい生活をさせるわけにはいきません。娘や息子をきちんと大学まで卒業させる義務があります。また、自分も食べること、旅行も好きですし。自分の時間を充実したものにするためにもお金は必要です。やはり第一にお金を稼ぐために仕事をしているのは非常に腹落ちします。
現在のお金だけではなく、生きていくために将来のお金も必要となります。老後お金がなくて貧しい思いはしたくありません。そう考えると今仕事をすることで知識・経験を得てキャリアを積んでいくことにより、将来の所得獲得能力が高まるというのも非常に納得いきます。 
 
『2-2-2 やりがいも必要』 
 
でもお金だけあればいいのかと言われるとそうではありません。働き方改革で労働時間が短くなったとはいえ、仕事は間違いなく自分の起きている時間の大部分を占めているものです。
 
実際に仕事時間を計算してみましょう。
 
『1.仕事時間』
上記厚労省の調査では労働時間は1685時間とありますが、通勤や準備等に1日3時間程度を使用していると仮定すると、2405時間(=1685+3×20日×12か月)仕事に時間を使っている計算となります。
 
『2.自分の時間』
一方、自分の自由にできる時間が1日14時間(=24時間ー睡眠6時間ー食事、お風呂等4時間)だと仮定すると、年間の自由時間は5110時間(=14時間×365日)となります。
 
『3.仕事の割合』
2405時間÷5110時間=47%
 
休日、祝日も含めて約半分を仕事に費やしていることになります。実際起きている時間の約半分は仕事なのです。
 
そうなると、仕事時間を有意義にすることは100年人生幸せに生きるためには必須だと考えております。毎日お金のためにつまらない仕事ばかりをして、週末だけを楽しみに生きるのは私は納得できません。やはり仕事にやりがいを感じる必要があるというのが私の考えです。
やりがいには大きく二つあります。マズローの五段階欲求でいうところの高次の欲求であり、他者承認と自己実現です。私の場合、どちらかに仕事が該当すればその仕事はやりがいを感じることが多いです。 
 
 <2-3 現状分析〜As Is〜>
 
『2-3-1 収入側』
上記『what』『why』 が固まったので現状『As is』を分析します。私の場合、お金を稼ぐことがメインの仕事を『ライスワーク(Rice work)』、やりがいを重視している仕事を『ライフワーク(Life work)』として区分します。
 
『2-3-2 コスト側』
現状の生活における支出を計算します。1ヶ月で必要なコスト、年間で必要なコスト、今後10年で必要なコスト、生涯に必要なコスト等を算出します。年間ぐらいまでは精緻に、それ以降は概算です。できればここで削減できるコストは削減しておくと、後の『ライスワーク Rice Work』の時間が減らせます。
 
<2-4 あるべき姿への方法〜How〜>
 
『2-4-1 まずは『ライスワーク Rice Work』の時間を計算する』
 
貧しい思いをしたくない、やりたいことをやりたい、親としての責務を果たすため『お金は大切』であり、必要なコストを賄えるだけの収入が必要です。そこで<2-3 現状分析~As is~>で計算したコストを賄えるだけの『ライスワーク Rice work』に時間をあてます。
『ライスワーク Rice Work』は短い時間が望ましいです。なぜなら人生における時間は有限であるため、『ライスワーク Rice Work』に当てる時間が長くなればなるほど『ライフワーク(Life work)』に充てる時間が少なくなります。人生を幸せに過ごすためには『ライフワーク(Life work)』の時間がどれだけ持てるかがKPIだと考えます。
 
『2-4-2 生産性向上を考える』
 
ここで重要になるのが生産性向上です。『収入=単価×数量』で決まります。数量が労働時間であり、単価は1時間あたりの給料です。必要なコストを賄うためには、単価が高ければ高いほど労働時間は短くて済みます。生産性を向上すれば『ライスワーク Rice Work』を短くし『ライフワーク(Life work)』を長くすることができるのです。
 
『2-4-3 やりがいのある仕事『ライフワーク(Life work)』とは?』
 
『ライスワーク Rice Work』を短くし、時間が余れば『ライフワーク(Life work)』に時間を充てることができます。ここで悩むのが、自分にとって何が『ライフワーク(Life work)』になるのかです。これは個人によって異なります。自分にとって何がやりがいのある仕事なのか、何をやったら幸せなのかを真剣に考える必要があります。私としてこのやりがいのある仕事=『ライフワーク(Life work)』を見つけることができれば、人生の半分は目的を達成したと思います。 
 
『2-4-4 『ライフワーク(Life work)』を人生をかけてやり抜く』
 
『ライフワーク(Life work)』が見つかれば、あとは出来る限り人生でやり抜くように計画を立てることかと思います。100年人生ですが、思ったよりも時間は短いです。きちんと計画を立てて実行していく必要があります。
 
《3 まとめ》
 
上記は私の仕事に対する考え方です。仕事に対する考え方は各個人によって差があって当然だと思います。皆様の場合はどのように考えられるでしょうか?自分にとって『仕事とは?』を真剣に考えてみるのは100年人生幸せに生きるために必要だと思います。
私もまだまだ道半ばです。理想の人生、100年人生幸せに生きるために日々切磋琢磨しております。是非皆様からもご指導ご鞭撻頂けたら幸いです。引き続きよろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?