2023年3月号 錯覚の科学/クリストファー・チャブリス、ダニエルシモンズ、木村博江訳


脳科学や心理学の話が好きなので、つい手にとってしまった一冊
 
 
人間には勘違いや思い込みが付き物で、眼に見えない出来事に深く関係していると思うんですよね
 
 
そのせいで疲れてしまったり、感情的になったり。。。
時にはテンションが上がったり
 
 
この分かりそうで分からない 「錯覚」とはどういう事なのか? 
 
という単純な興味が出発点であったような気がします 
 
 
それらしい事を言えばそれらしく聞こえるので、
説得させられちゃう事ってあると思います
 
ただ、 【そのようなサブリミナル効果などというものは存在しない】という一文や
 
【いくらモーツァルトを聴いてもあなたの頭は良くならない】 という通説に
徹底的にメスを入れてる感じが面白いんですよね
 
 
こういうアメリカ発の和訳本に良くある本文の実験結果とかで 
 
「クリストファー(仮)とラッセル(仮)の○○の実験によると〜」 
 
というアメリカ人名が長かったり馴染みが無い事と、実験の方法と
結果や考察がボリューミーで、中々内容が頭に入ってこない。。。 
 
これ僕だけですか? 
 

シンプルに紙ベースの書籍の読解筋力が低下している私の問題ですな
 
 
仮に花子と太郎でも身近な名前じゃないから内容が入ってこないんだろうな
 
筋力つけます! 
 
 
 
話は戻って、作中の話で「我々は眼の前の物をいかに見落とすか」っていう章があって、そこの例題の中で特に興味深い実験があったんですよ 
 
 
 
プロの演奏家が地下鉄かどっかの場所で演奏したと 
いわゆる大道芸人と同じシチュエーションで
そうしたらほとんどの人は見向きもしなかったと
 
 
演奏する曲にも一因があったかもしれないが、確か優雅な曲だった気がする
それには余程注意してというか、意識してないとただの上手い演奏者にしか
捉えられないんですね 
 
 
プロの演奏家をプロの演奏家として認識するには
以下の工程を経て「プロ感」を認識しているのかもしれないなぁ
 

①チケットの予約購入 
②予め演奏曲を聴き込む(アンコールであの曲やったらアツイよね〜) 
③会場に来ていくメイクやファッションを決める(会場の雰囲気、客層に馴染むのかなど) 
④いよいよ会場まで移動(電車内から少しワクワク) 
⑤会場到着、並ぶ、待つ 
⑥席へ着く(ワクワクドキドキ) 
⑦いよいよプロきたーー!! 
⑧うぉーやっぱプロー!! 
 
 
過剰な書き方も一部あるかもですが、大枠はこんなもんだろう 
 
こうして我々はプロをプロとして認識しているのだ 
 
 
 
他にも「手術ミスはなぜなくならないのか?」の件も私のように
健康産業に関わる職種の人間には参考になる知見がありました 

もう一つ 
【見慣れたものは分かった気になりやすい】 という事柄
 
是非今これを読んでいる方は、 
10円玉の裏表を絵に書いてみて欲しいです 
 
以外と書けないはずです 
自分も全然書けませんでした
 
これも錯覚ですね
分かった気になっているもんです 
 
身近な硬貨の絵さえもディティールを想起して書こうと思うと???となっちゃうよねみたいな事です 
 
これも錯覚の一つ。身近にいる人に感謝を伝えよう!(関係あるのか?) 
 
 
 
最後にもう一つ
 
脳トレなんかが流行って、アプリにもなって活用されている時代 
 
そういう物が〇〇機能の改善に効果があります!と言うけれど本当か?という仮説
 
あの類もやった事が上手くなるだけで、 
その〇〇機能に本当に役立つかどうかは、、、 
 
 
それよりも外に出て散歩する方が刺激が多いよね、みたいな事でした 
 
気になる方はご一読を 
 
 
この本から普段いかに錯覚が多いか、日常に潜んでいるかが理解できました
 
良いと思っていた事も見方を変えるとそんなに良くなかったりします 
 
そこで初めて自分事になると思ってます
 
流行り廃り関係なく、自分の肌感で確かめて必要な物を取り入れる 
 
さらに批判的な意見も参考にして吟味してみる
 
 
錯覚があっても人間らしくていいじゃないですか
錯覚がある前提で、あーやっちゃってたわ俺
って言って軌道修整出来る奴になってやろうぜ、という気持ちを持っていこう! 
 
まとめが雑ですが、己を知るためには現在地を確認するのが大事だと思うので、独りよがりにならず、周りの有識者と繋がる事も必要ですね 
。 
皆様、錯覚ばかりの私と仲良くして下さいね 
 
次の回でまた会おう!

返信:いが

返信:伊賀

マスターの錯覚についての話、いかがでしたか?

人間が錯覚に満ちていること、幻想を思い描いたりもしますよね

実際に自分で確認する、味見する、確かめる、実行することは
簡単そうでも意外とハードルが高いことがある 

ランニングをする前に何かと言い訳をいうことも

まだ、眠いしな、外は今日寒いな、暑すぎて走れないな。。。
とか色々と理由をつけることはできます

でも、そんなこと考えずに、とりあえず玄関に行って靴を履いてしまえばいい

そして、玄関のドアを開けて外に出てしまう

そうやって自分を連れ出した先に発見できることがある

つまらないかもしれない、すごく気づきが生まれるかもしれない

それは自分で動いてこそ知れることであって

まだまだ知れることもたくさんあります

今回はこの辺で

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