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月刊おりがみ504号(2017年8月号)の「プレーンローズ」

以前、ある方から「合唱の譜面台に折り紙を飾りたい」という相談を受けました。

これは先週(11月28日)の記事で紹介した「ルーレット」に続き、提案させていただいたものです。

「これ、やってみたい!」と自宅でチャレンジしてくれたのですが、途中で分からなくなってしまったそうです。

あれからちょうど1週間前の本日、私のところにいらっしゃいました。

折り筋もきちんと仕込めていたので、少しのアドバイスで完成させることができました。

さて。
この1週間の間、私もいくつか折ってみたので、細かく解説していきましょう。

❶意外と珍しい平面のバラ
❷ビシッと綺麗にたたむコツ
❸花びらをめくる順番は?

では、どうぞ。

♦︎♦︎♦︎

❶意外と珍しい平面のバラ
バラの折り方はたくさんありますが、どれも立体的なものが多い気がします。

当コラムでもおなじみの「佐藤ローズ」や、その元祖となる「川崎ローズ」は、もちろん立体。

また、初心者にオススメの「巻きバラ」も、正方基本形の頂点をクルクルと巻いて立体的にしています。

元々バラが丸っこいので仕方ないのですが、つぶれやすく、持ち歩きづらいのが泣きどころ。

この作品は完全な平面なので、手帳に入れても、デスクマットに挟んでも大丈夫です。

工程数も13と多くないので、ちょっとしたプレゼントにもオススメです。

❷ビシッと綺麗にたたむコツ
今回ご相談いただいた方は、工程⑦の「折って平らにする」という所でストップしてしまったようです。

4つのカドを中心に収束させて、風車のようにシュッと折りたたむシーン。

見覚えがないと、なかなか折り図では分かりにくいと思います。

ここはまず、③〜⑥の折り筋をしっかり付け直しましょう。

折りたたむ際は、
1.工程⑤で作った、中心の小さな正方形
2.工程③で作った、カドから伸びる対角線

この順番で、両端からつまむように持ち上げるといいです。

最後に、工程⑥で付けた山折り線で、一気に折りたたむ。

慣れれば、面白いようにパタパタ折れていきます。

❸花びらをめくる順番は?
最後に、内側の花びらを引っ張り出すシーンがあります。

中に入り込んだ一枚を出すのは大変ですが、爪楊枝などの細いものを使うとラクです。

1箇所できたら、次は左隣の花びらを折るのがオススメ。

花びらがめくれた分、折りやすくなっています。

なお、好きな角度で折って大丈夫ですが、4枚とも同じ角度の方が綺麗ですよね。

正確さ確かめるには、
1.向かい合う花びらのラインが平行
2.紙の中心から花びらまでの距離が同じ
3.内側部分のカドが、すべて90°

以上の3点を見るといいでしょう。

…と言っておきながら、私のやつも歪んでますね( ̄▽ ̄)

♦︎♦︎♦︎

というわけで、本日は川手章子さんの「プレーンローズ」のご紹介でした!

ちなみにこの作品、裏面も綺麗です。

グラデーションやマーブルなど、色々な絵柄を楽しめそうなので、皆さんもぜひやってみてください^^

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