折り紙にハサミはアリ? 〜道具が広げるたくさんの可能性〜
定期講座に来てくれている、小学3年生のこうすけくん。
今日は「うみがめ」を折ってくれました。
出典は、主婦の友社「チャレンジ力がつく 男の子のおりがみ」。
フルカラーが嬉しい、お子さん向けのテキストです。
さて。
今回の作品は、一度だけハサミを入れるシーンがあります。
ということで、今日のテーマは「ハサミ」でいきましょう。
❶折り紙とハサミ
❷ハサミを使わないと難しい?
❸ハサミは邪道?
では、どうぞ。
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❶折り紙とハサミ
正方形のカドは4箇所。
それ以上の細いパーツを作る際は、紙を何枚も重ねることが多いです。
しかし、リアルさと引き換えに、どんどん難しくなってしまうんですよね。
「ハサミを使う」という選択肢は、それをグッと和らげてくれます。
デザインの自由度も上がるので、作品のバリエーションも広がるのも面白いところ。
一方で、難度はどんどん下がります。
ちょっとハサミを入れるだけで、驚くほど複雑な作品ができることも。
❷ハサミを使わないと難しい?
ちょうど、ハサミを入れないウミガメがあるので、比べてみましょう。
10月25日に紹介した「リアル折り紙シリーズ」のウミガメです。
工程数は22。
立体的な折り方も多く、結構難しいです。
一方で、今回の作品。
鶴の基本形さえできてしまえば、立体的なシーンはゼロです。
工程数は、たったの8。
どちらも別の基本形からスタートするので、単純に工程数だけでは比べられませんが…
大まかな形はとても似ているのに、ハサミを入れるだけで、こんなに難度に差が出るんですね。
❸ハサミは邪道?
「ハサミを使うのはカッコ悪い」と考えていませんか?
実は、私もその一人でした。
かつては「ハサミは邪道」と思っていたことさえあります。
しかし、講師資格を取ってつくづく思うのは、どんな作品にも優劣はなく、魅力にあふれているということ。
色々な作品を折れば折るほどアイディアの幅が広がり、スキルアップに繋がります。
食わず嫌いにならず、まずはやってみましょう。
折る前には見えなかった作品の魅力に、改めて気づくかもしれませんよ^^
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今日もお読みいただき、ありがとうございました。
このテキストは、こうすけくんが図書館で借りてきたもの。
本も決して安くはないので、公共の場で探せるのはありがたいですね。
過去に図書館とのコラボ講座をやったことがあるのですが、ものすごい蔵書の数に驚きました。
みなさんもぜひ、近所の図書館に立ち寄ってみてください。
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