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(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書51 UD事始め

UD事始め

50回を過ぎたので、あらためて、私のUDの取り組みの原点を振り返ることにしました。

1. ユニバーサルデザインとの出会い

私とユニバーサルデザイン(UD)の出会いは2001年。あるデザイン雑誌で見かけたUDの腕時計がきっかけでした。この時計は文字盤が黒で、数字は白。しかも数字のフォントは、非常に見やすいオリジナルフォントでした。

2. あるアイデア

当時の私は、印刷物のクリエイティブや情報デザインのディレクションに携わっていました。その時計のデザインを見て、
「これ、カレンダーに使えるかも…!」
と思いました。しかし、クライアントへの最初の提案のときは、理解されませんでした…。黒地に白文字のカレンダーというのは、当時とても新しいアイデアでした。

しかし、私は諦めません(笑)。
翌年、弱視の方や、視力が衰えた高齢者にも見やすいカレンダーとして、再び熱く語り提案。そして、その社会貢献性の高さが認められ、ついに採用されました。それから20年以上、このカレンダーは愛され、作り続けています。

3. ユニバーサルデザインの魅力

この経験を通じて、私はユニバーサルデザインの魅力にあらためて気づきました。
「これは21世紀のデザインだ!」
と確信。それは誰もが快適に過ごせる考え方。それから、UDの研究やメソッド開発、そしてその重要性を伝えるセミナーや講演を続けています。

4. 情報のユニバーサルデザイン

私の主な仕事は、情報コミュニケーション分野のUDコーディネートです。UDを通じた製品や施設の使いやすさだけでなく、情報のアクセス性も重要。特に、インターネットやスマートフォンが普及した今、情報のわかりやすさはより一層求められています。

5. ユニバーサルデザインの本質

ユニバーサルデザインの定義には、
「誰にとっても」
という言葉が含まれています。そこで思ったこと。
「私は多様な人をまだまだ知らないのでは?」
それが、多様性理解勉強会を始めたきっかけでした。始めてから今も思うことですが、障害のある方や多様な人々からの意見や気づきは、決して特別なことではなく、
言われてみれば
「あ、たしかにそうだ、なぜ気づかなかったのだろう?!」
といった、とてもオーソドックスなことです。あたりまえだけど気づかない、新鮮な気づきがいつもあるので、今でも多様性理解勉強会は続けています。

最後に

【私のUDへの思いです】
 Think Universality.
 Think Difference.

【私の情報コミュニケーションへの思いです】
 情報をもっとわかりやすく。

これからも続けます。

m.m

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