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(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書58 なんもしない人の存在意義

なんもしない人の存在意義

私が主催する、多様性理解勉強会に、「レンタルなんもしない人」をお呼びしました。彼は、ある時期とても注目され(今もですね)、本が大ヒットし、NHKの番組にも取り上げられ、ドラマ化もされた有名人(といっても特徴がないプレーンな人)である。

彼を思い出しながら
なんもしない人の存在意義を
あらためて考察してみます。

「なんもしない人」の存在意義に関する考えは、文化や個人の価値観、そして哲学的な背景に依存することが多いです。以下に、このテーマに関連する考え方のいくつかを示します。

1.自己受容と自己成長:
休息や静寂の中で、人々は自分自身と向き合うことができます。このような瞬間は、自己認識や自己受容を深める機会となり、結果として自己成長につながることがあります。

2.社会の鏡:
なんもしない人が、社会に存在することで、忙しい日常や生産性を追求する文化に一石を投じ、私たちに「本当の幸福とは何か?」や「生きるとは何か?」といった基本的な問いを再考させることができます。

3.心の健康:
常に何かをすること、つまりアクティブであることが、ストレスや過労の原因となることもあります。休息やリラックスすることは、心と体の健康を保つ上で非常に重要です。

4.クリエイティビティの源:
歴史を見れば、多くの偉大な芸術家や思考家が、何もしない時間を持つことで新しいアイディアやインスピレーションを得ています。無為の時期は、新しいクリエイティブな発見の源となることがよくあります。

5.生命の尊重:
生きること自体が価値であり、すべての人が生産的である必要はありません。人は、ただ存在するだけで、その人固有の価値や意義を持っています。

総じて「なんもしない人」の存在は、私たちの生活や価値観に対する多角的な視点を提供し、社会や文化の中で多様性やバランスを生み出す重要な役割を果たしていると思います。

Think Universality.
Think Difference.

m.m

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