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英語は海で鍛えろ

多くの方にとって、海は遊びの場でしょうが、

自分にとって海は先生であり、教室でした。

大げさでなく、海には本当にたくさんのことを教えてもらいました。

最初に海に深く触れるようになったのはスキューバダイビングです。世界の美しいビーチで、海中の世界を楽しみましたが、

ダイビングをするには長い休みが必要。

もっと手軽に近くの海で楽しめることを、と思って始めたのがサーフィンでした。

サーフィンでの学び

しかし始めてはみたものの、半年経ってもまったく上達せず、自分のセンスのなさに嫌気がさします。

でも中古とは言え、3万円ぐらい出してボードまで買って、このまま諦めるのはあまりにも悔しかったので(最初に痛い額を投資することで人は諦めにくくなるのです)

「もっとたくさん練習する機会があったらうまくなるんじゃないか」と、思い切って海から自転車で5分のところに引っ越しました。

当時の職場は勤務時間が一時から九時だったので、午前中は「毎日」海に入れました。

そうして毎日通えるようになると、半年間まったくできなかったこと(波に乗って、ボードの上に安定して立つこと)がすぐに出来るようになり、

スキルの上達を決めるのはセンスではなく、捧げた時間である、ということを学びました。

時々、ちょこちょこではなく、毎日ドカンと。

そして技術を身につけるための反復練習の大切さも。

この経験が、後に英語を学ぶ際にも生きるのです。やはり最初にドカンと時間をかけようと。

やる気が持つであろう最初の3ヶ月は英語にすべてを捧げるつもりでしたから、その間海には一切入らず、その時間を全部英語学習に。

やることはサーフィンから英語に変わりましたが、海に毎日通うことは変わりませんでした。

海辺が教室

自分は「音読」を勉強のメインに据えていましたが、その音読をするのはいつも海辺だったのです。

映画のセリフを全部書き取った「音読用ノート」を持って海へ行き、実際の登場人物がそのセリフをどう言っていたかを思い出しながら、自分でもそれを再現するように音読を。

一本の映画のセリフを何度繰り返し読んだかわかりません。この反復練習の大切さも、サーフィンで学んだことでした。

誘惑だらけの自分の部屋とは違って、海には一切の誘惑がありません。

人もまばらで、そのうえ波の音が自分の声をかき消してくれる。

この意味で浜辺は、絶好の「音読スポット」と言えました。どれだけ大きな声を出そうが大丈夫。

寄せては返す波のリズムを感じながら音読に没頭する。これほど集中して取り組める環境は他にありませんでした。

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英語という名のスポーツ

音読に疲れたら今度は海沿いの道を歩きながらシャドーイングを(音に集中して、聞こえたとおりに発話するトレーニング)。

30分ぐらいかけて歩き、また30分かけて帰ってくる、その行き来の道中ずっとシャドーイングしっぱなしで。

やっていて思ったのは、音読やシャドーイングはスポーツに近い、というかスポーツそのものだということ。

サーフィンの上達のプロセスとよく似ていました。

そしてある意味サーフィンよりも疲れました。

休みになるとコンビニでお昼用のおにぎりとお茶を買っていき、一日中浜辺で過ごしました。もちろん音読・シャドーイングしまくり。

あそこで過ごした時間があったおかげで、英語が使えるようになったと言っても過言ではありません。自分の英語力のその大部分は海辺で鍛えられたわけです。

サーフィンを始めたおかげで、スキルの上達に必要なことを知ることができ、その上に最高のトレーニング環境まで提供してくれた、

その意味で、海は自分にとっては「先生」であり「教室」なのです。

今でも海を見る度に、さんざん音読を重ねたあの映画のワンシーンが浮かんできます。

その映画に海は一切出てこないのに!

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