田中政宗

田中政宗

最近の記事

ブリトーを食べに行こう! Guzman y Gomez入門

Do you know ブリトー?ブリトーという料理を知っているだろうか? ブリトーとはメキシコおよびアメリカ南西部で親しまれるソウルフードである。様々なスタイルのブリトーがあるが、今回はアメリカスタイルに類する具沢山のブリトーを提供するGuzman y Gomezのブリトーを中心に紹介していこうと思う。 ブリトーはウマみのダイナマイトブリトーの構成要素は、大きく分けて2種類存在する。一つは小麦粉を薄く練って焼いたトルティーヤと呼ばれる生地の部分で、もうひとつはトルティーヤ

    • 新時代のヒロイン 下倉メグ

      下倉メグという革命児 2023年、1月31日──、新時代を切り開くヒロインが誕生した。 その名も、下倉メグである。 その日、ゲーム『ブルーアーカイブ』にて彼女が実装された。このインターネット社会における無数の創作物のなかで、一人の美少女キャラクターが生まれることは有為転変を繰り返す宇宙の中で、星々が生まれまた消えていくことのように、今なお行われているありきたりな営みである。しかし、この下倉メグの誕生は、いわば無数に広がる宇宙の星々の中で、他の星の光を飲み込んでしまうほど燦然と

      • 世界と戦うために ザコアドベントカレンダー25

        はじめに この企画も今回で最終回だ。そこで、筆者の抱える未解決問題を提示して終わろうと思う。おそらくこれは筆者個人の持つ問題であり、また、誰かが抱えるハメになる問題でもある。 世界と戦う いきなりだが、筆者は世界と戦っている。これは誰にも言っていない、今回初めてカミングアウトしたことだ。だが、世界と戦うと言っても、何も世界水準の競争相手がいて、彼らとしのぎを削っているという意味ではない。国も宗教もさほど関係ない。ここで言う世界とは、もっとそのものの、素朴な意味の世界。わ

        • どうしてこんなにもめんどくさかったのか ザコアドベントカレンダー24

          はじめに  このアドベントカレンダーも気がつけば24回。明日でラストだ。ここまで23投稿してきたものの、次第にクオリティが下がってきている、ような気がする。一人で25回も毎日連続投稿するのは無理だったのだろうか。今回は、最終回目前にして、いままでの反省をしていきたい。 義務感という枷 最初はとても楽しく投稿していたのを記憶している。予定が入っている日でも、なんとかして時間を捻出して書き、やり遂げる達成感があった。しかし、次第に、誰かとの予定が入るたびに「アドベントカレンダ

        ブリトーを食べに行こう! Guzman y Gomez入門

          好きを詰め込むなら冷静になれ ザコアドベントカレンダー23

          はじめに 前回、エントリーシートや面接で相手に自分のことを伝えるならば、文章の高さと奥行きをつけると良いという話をした。今回は、その話の応用編である。 素人を通してプロの凄さがわかる 筆者は、実は小説を書いている。一度リーディングの回で拙作「preoccupied」を引用したことがあったと思うが、覚えているだろうか。小説を書くということは、もちろん小説を読むことがある。それも、同じように執筆を趣味としている人の小説を読むことがたくさんある。素人の小説を読むのはとても面白い。

          好きを詰め込むなら冷静になれ ザコアドベントカレンダー23

          内容の幅、高さ、奥行き ザコアドベントカレンダー22

          はじめに 筆者は現在大学四年生。今、大学生活最後の冬を過ごしている。ふと、去年の今頃は何をしていたかを考えた。真っ先に思いついたのが去年の12/25。大学の課題をこなしながら、第一志望の企業から最終面接への案内が来た日だった。そうだ、去年の今頃は就職活動をしていた。おそらく、現在の大学三年生も就職活動を始めているか、あるいは就職活動を意識し始める時期だと思う。そこで、就職活動にも少し使える知識を今回は紹介したい。 何かを伝えるとき 就職活動とは、基本的には自分の

          内容の幅、高さ、奥行き ザコアドベントカレンダー22

          ありがとうぺこ ザコアドベントカレンダー21

          はじめに 今回を含めて、9記事くらいぺこーらのことを書いてしまったぺこ。正直、この記事投稿、最初の一週間の記事投稿でだいぶブログ向きなネタを放出してしまったので息が続かなすぎてキツかったぺこ。そんな中で、ぺこーらのネタを使って全体の3分の1以上の記事をこれに投じたぺこ。やばいぺこ。こんなのアドベントカレンダーじゃないぺこ。noteには「スキ!」という機能があるぺこだが、その数があきらかに減っているぺこ。それもそのはずぺこ。一つのネタを分解しまくっているからぺこ。全体で2万字く

          ありがとうぺこ ザコアドベントカレンダー21

          Pekora-Almond Effectの全貌 ザコアドベントカレンダー20

          はじめに 今回で、Pekora-Almond Effectの全貌を解説していきたいと思う。今まで共有した知識の中で、おそらく勘の鋭い方はだいぶ答えが見えてしまっていたかもしれないが、とにかく、ここでPekora-Almond Effectの話はこれでひと段落する予定だ。今回は、「どうも」を「アーモンド」と聞き間違えるパターンを重点的にみていく。 Pekora-Almond Effect 「アーモンド」と聞く場合 まず、ぺこーらは[doa'mo doa'mo doa'm

          Pekora-Almond Effectの全貌 ザコアドベントカレンダー20

          野うさぎのエラー ザコアドベントカレンダー19

          はじめに 前回は視聴者の側からPekora-Almond Effectを考えるという新しい視点を導入した。そして、音声の特徴だけでなく、音声を聞いた脳内の動きを捉えていくという方向へ分析の舵を切ることにした。今回は、人間が言語を理解するときの仕組みをもう少し詳しく見ていこうと思う。 「すみません、よくわかりませんでした」 iPhoneユーザーの方はご存知だと思うが、Siriという音声アシストサービスがある。Siriは、人間の話した音声を聞き取り、その指示にしたがってスマート

          野うさぎのエラー ザコアドベントカレンダー19

          野うさぎたちの脳内へ ザコアドベントカレンダー18

          はじめに 前回まではぺこーらの音声に対する分析を行なってきた。しかし、「どうも」が「アーモンド」に聞こえる現象の決定的な説明には至らなかった。そこで、今回は視点を変えてみる。つまり、視聴者たちにフォーカスを当てていく。  そもそも、このような聞き間違いの原因の全てをぺこーらに求めるというのは、ファンとしていかがなものだろうか。論理的に考えても、ぺこーらが喋り、視聴者が聞くという状況なのだから、Pekora-Almond Effectはぺこらと視聴者の相互関係の内に起こると考え

          野うさぎたちの脳内へ ザコアドベントカレンダー18

          ぺこーらの音声 ザコアドベントカレンダー17

          はじめに 今回からぺこーらの発音を音声表記で記述していき、標準的な音声表記と比較していきたいと思う。これで、Pekora-Almond Effectの考察の前半戦は終わることとなる。 ぺこらアクセント ぺこーらの「どうも」を聞くと、普通の「どうも」とはどこか離れたような違和感がある。筆者はその違和感の一要因としてアクセントを上げる。ぺこーらの「どうも」のアクセントは標準的なアクセントとは違い、音の高さの境目が「ど’うも」ではなく「どう’も」となっている。これを、音声表記で書

          ぺこーらの音声 ザコアドベントカレンダー17

          考察への下準備2 ザコアドベントカレンダー16

          はじめに 前回では、言葉を分解していくと最終的に音素という音の塊に分けられるということと、その音素を表記するための国際音声字母というものを紹介した。そして、「どうも」と「アーモンド」を国際音声字母で表記するまで進めた。しかし、これではまだ正確な表記までたどり着いたとはいえない。なぜなら、音声における重要な要素、すなわち音の高さが抜けているからである。 日本語は音の高さも重要 音声を聞き取るとき、まず第一にどんな音色なのかということが重要になる。例えば、「缶/kan」と「剣/

          考察への下準備2 ザコアドベントカレンダー16

          考察への下準備1 ザコアドベントカレンダー15

          はじめに 前回から引き続き、Pekora-Almond Effectについて考察していきたい。今回から、いよいよ本格的な分析に突入する。まずは、Pekora-Almond Effectを分析する上で必要になってくる知識を紹介しよう。 言葉の最小単位 筆者は中学の国語の授業で、「文の成分」という回があったのを記憶している。文は色々な要素の組み合わせでできており、それらは最小単位まで分解できる、という内容だった。分析の内容からかけ離れているようだが、重要な考え方なのでお付き合い

          考察への下準備1 ザコアドベントカレンダー15

          Pekora-Almond Effect ザコアドベントカレンダー14

          はじめに 前回は、兎田ぺこら氏の挨拶にまつわる謎を紹介した。まとめると「ぺこらは『どうも』と言っているつもりなのに視聴者には『アーモンド』と聞こえる」という現象だ。今回はこの問題を考えるためにこの現象を整理していこうと思う。  ちなみに、クリップされた動画だが、やはり本人は「どうも」と言っているつもりらしい。 https://youtu.be/hJqXdn1oFVo Pekora-Almond Effect この問題を扱う上で、まず、「ぺこらは『どうも』と言っているつも

          Pekora-Almond Effect ザコアドベントカレンダー14

          どうも、アーモンド ザコアドベントカレンダー13

          はじめに リーディングについての投稿を続けていこうと思っていたが、どうにもアイディアを文章化していくのが難しく、これ以上執筆していくのもなかなか厳しそうだ。それに一度体調を崩してしまったので、執筆の集中力もすこし低下してしまった。そこで、今回からは筆者の好きなテーマについて連続シリーズで書いていくことにする。好きなことなら書きやすいし、おそらく執筆速度も上がっていくので書き溜めができ、きっともう一度体調を崩してもどうにかなるだろう。  と、いうことで今回からはとあるVTube

          どうも、アーモンド ザコアドベントカレンダー13

          読み合うことで深まる ザコアドベントカレンダー12

          はじめに ここまでは作品と鑑賞者の一対一の目線でリーディングについて語ってきた。今回は、鑑賞者対鑑賞者で読むことをおすすめしていきたい。 作品を語り合う 好きな作品について語り合う、ということは誰しも経験があるのではなかろうか。では、同じ作品を読解し合うことはあるだろうか。この問いに対しては微妙な表情をする方も多いのではないかと思う。むしろ、作品の解釈についてどちらが妥当かを語るとなると、抵抗感を覚える人も少なくないだろう。では、どうして好きな作品について語るのは楽しいのに

          読み合うことで深まる ザコアドベントカレンダー12