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【アメリカ旅行記🇺🇸】ニューヨーク編 圧巻の紅葉ドライブウェイ

Hello World! 世界遺産マイスターのマサムネです!

週末(10/4〜10/6)にニューヨーク州の北部にある紅葉の名所「ホワイトフェイスマウンテン」悲しき未完の城「ボルト城」などにドライブをしてきました!

ニューヨークというとタイムズ・スクエア、自由の女神、高層ビルなどをイメージされるかもしれませんが、それはニューヨーク州の中にある小さなマンハッタン(Manhattan)という島です。

ニューヨークはアメリカの中でかなり東に位置

実際のニューヨーク州は広く、マンハッタンの北にはオールバニー(Albany)という州都があります。州都とは日本でいう県庁所在地にあたります。今回行くのは州都オールバニーや、さらに北に位置するアディロンダックという地域に向かいます。


1. レンタカーとカレーパンと私

19:00、ニューアーク空港でレンタカーをピックアップ。この日は夜中にホワイトフェイスマウンテンに向かって移動する。

今回のお供は初めてのミニクーパー

空港からホワイトフェイスマウンテンまでは空港から5時間30分ほどかかるため、この日は途中のオールバニーまで向かうことに。ニューヨーク州を運転するのは今回が初めて。空港付近の道路は複雑に入り組んでおり車も多い。

約490km、車で5時間30分

20:30、夜ごはんを食べていなかったのでパン屋さんに寄って休憩。カレーパンやチョコクロワッサンを購入。閉店間際ではあったが、郊外のためかパンはそこそこ残っていた。

Paris Baguette、ニューヨークに37店舗あるチェーン店
ニューヨークではベーグルばかりでカレーパンをあまり食べていなかったので新鮮だった

23:00、ニューヨークの州都オールバニーにある本日の宿(Tru by Hilton Albany)に到着。ここに来るまでの道中も紅葉の景色がよいらしいが、この日は暗く何も見えなかった。

空港からは約257km、基本的には高速で1本道
ペット連れが多いのか、フロントに猫と犬用のエサが置いてあった。
ちなみにペット同伴の場合、追加で50ドルかかる。

7:00、起床。朝食付きではあったが、時間がなかったためコーヒーだけピックアップしようとするも、初めて見る自動パンケーキ製造マシーンが気になってしまいパンケーキを作る。

手をかざすと左側からパンケーキのたねが落ちてきて、右側に滑る間に焼けるという仕組み。
手をかざしてから1分ほどで完成する…効率が良いのか悪いのか分からない。
ホワイトフェイスマウンテンまでは車で2時間30分ほど(約240km)

2. 紅葉の名所「ホワイトフェイスマウンテン」

7:30、朝食を食べ、ホテルを出発。天気は快晴。気温は緯度もやや高く10月ということもあり、少しだけ肌寒い様子。

快晴ドライブウェイ、紅葉が少し始まっている

10:00、ホワイトフェイスマウンテン(Whiteface Mountain)に到着。朝早いこともあり人はほとんどおらず、駐車場もガラガラであった。

1932年と1980年のレークプラシッド冬季オリンピックの競技場として使用されている

ホワイトフェイスマウンテンはニューヨーク州のアディロンダック山脈に位置する山で標高は1,483メートル。ニューヨーク州の「ハイピークス」の中で5番目に高い山。

山の中に、ゴンドラやリフトの通り道だと思しき筋が通っている

駐車場から10分ほど歩いた先にゴンドラ乗り場があったので向かってみる。

橋の上を歩いてゴンドラ乗り場へ向かう。川と紅葉が「和」っぽくて趣深い。
ハロウィンに向けて手作り感満載のかかしがお出迎え

ゴンドラは1人25ドルで、1回のみ乗ることができる。シーズンではないためリフトに乗ることはできない。

ゴンドラの券は、ネットで購入しても紙のカードを発券する必要がある。
乗るときにカードが回収されるため乗車は一度きり。
購入する場所と入れる場所が数メートルなのでカードの意味はよく分からない。

ゴンドラの中はかなり広々しており、6人ほど乗車できる。ゴンドラの上部に若干の隙間があり、その場所から写真などを撮ることができる。

ゴンドラからの景色は圧巻、山はもっさりしている
冬場はおそらくこのリフトも稼働している

10分ほどで山頂に到着。山頂に向かっていく際の紅葉の様子は、緑をベースにところどころ黄色やオレンジ。あと数週間もすれば赤色に染まり切りそうな雰囲気。

山頂にあるパトロールのための小屋、「トイレはない」との看板が…。

山頂に到着し、3分ほど歩くと展望台が見える。ここには数十人ほど人がいた。この展望台からはイーストレイク(East Lake)を見渡すことができる。

イーストレイクの紅葉。木々がちょうどオレンジに染まっていて美しい。
展望台からは見渡す限りの山が連なる
さらに上に歩いて行くこともできるらしいが、「LONG WAY HOME」の文字があり撤退。

10:40、山頂で数分紅葉を見た後、再びゴンドラに乗り下山。

下山時も相変わらずの景色
緑の木は針葉樹林のようで色だけでなく森の形も有機的で全体的に美しい

3. 隠れスポット 「レイクプラシッド」&「ニューヨーク州道3号線」

11:00、先ほどの展望台からも見えたレイクプラシッド(Lake Placid)という町へ向かう。高速道路ではなく山道ではあったが、道は広く車も少ないため走りやすい。

レイクプラシッドまでは車で30分ほど(約30km)
青空の下、紅葉を楽しみながら走り抜けていくのが気持ちよい

11:30、レイクプラシッドに到着。ホワイトフェイスマウンテン同様、オリンピック開催地として知られており、記念博物館などもあった。

オリンピックらしいピクトグラム

町の中心部にはミラーレイクという湖があり、車で池の周りを一周することができる。当初はこの辺りのホテルを探していたが、オリンピックプライスなのか少し高めで断念。

町をミラーレイクの向かいから見た様子。街には白い建物が多い。

レイクプラシッドの街中は昼時なのもあり、かなり混んでいる様子。昼食を食べたかったが諦め、近くのマクドナルドで食べる。

信頼と実績のマクドナルド

12:00、レイクプラシッドを出発。アディロンダック山地を抜けて、次なる目的地「ボルト城」のあるアレクサンドリア・ベイ(Alexandria Bay)へ向かう。

アレクサンドリア・ベイまでは車で2時間30分(約210km)

途中で通るニューヨーク州道3号線(全長約400km)は、ニューヨーク州プラッツバーグ(Plattsburgh)からアレクサンドリア・ベイまで伸びており「紅葉ドライブウェイ」として知られている。

途中にある「タッパーレイク」のほとり。地元の人の憩いの場になっているようだ。
紅葉ドライブウェイ!この辺りまで来ると緑の割合が減ってくる

4. 悲しき歴史を持つ「ボルト城」

15:00、3時間ほどのドライブでアレクサンドリア・ベイに到着。ここからボート乗り場へ向かい、「ボルト城(Boldt Castle)」へ向かう。

地理的にカナダとアメリカの国境が近いことから、カナダからも入場可能だが、ボルト城がアメリカ側にあるためカナダから入る場合はビザが必要。

分かりやすくかわいらしい看板がお出迎え

ボルト城は離島にあるためボートでのみアクセス可能。ボートは30分ごと出ている。各社から川を周遊するようなランチ付きツアーも出ているが、今回はボルト城に直行直帰するチケットを購入(1人往復$32)。

UNCLE SAM BORT TOURS INC.のチケットカウンター。
券はオンラインでは購入できず、カウンターで購入。

15:00の便に乗りたかったが15:05と若干過ぎてしまい泣く泣く15:30の便に乗ることに…。しばらく船着き場で待ち、いざボートへ乗船。

30人程が乗ることができそうな小さな船でセントローレンス川を渡る

15:30、ボートに乗るやいなやさっそく見える「ボルト城」。距離は本土からそれほど離れておらず10分ほどで「ボルト城」のあるハート島に到着。

右側に見えるのがボルト城、左側に見えるのは岩の何かである…。

このあたりは、1000個の諸島があることから「サウザンド・アイランズ(Thousand Islands)」と呼ばれている。(実際は1,800個で珍しく小さく見積っているスタイルである…。)

画像右側の部分を無理やり削って島をハート型にした

とくに「ボルト城」の建てられた島は、実際にハートの形をしていることから「Heart Island」と呼ばれている。

ここで「ボルト城」の解説を少し。

「ボルト城」は1,900年にニューヨークの有名な実業家であったジョージ・C・ボルト(George C. Boldt)によって、彼の妻ルイーズのために建てられた城。

彼は城をプレゼントするだけでは事足りず、島を無理やりハート型に整えることで妻に対する愛を形にしようとした。なんとも珍しい愛の測り方である。

ボルト城、大きくはないが愛が詰まっている。
ボルト、そこに愛はあるんか…!

しかし、1904年にルイーズが突然亡くなったことで、ボルトは工事と改造を中止してしまう。なんとも悲劇である…。

島のいたるところにハート形の花壇や模様がある。

70年以上放置されていたが1977年に島の管理局が買収し修復作業を開始。現在も修復中で、観光客向けに一部のエリアが開放されている状態。

内装は豪華で城と呼ぶにふさわしい

中は4階建てで、当時の部屋の再現や「ボルト城」にまつわる展示がみられた。観光客は数十名ほどおり、比較的多く感じられた。

壁には落書きが多く、展示物に関しても穴が空いていたり管理状態は良好とは言い難い状態であった。

工事中なのか、城の構造がむき出しになっているところも多かった。
セントローレンス川付近の地図。
ハート島の部分は穴が空いており誰かが持ち帰ってしまったらしい
足が鎖に繋がれていることから当時から放置され続けた囚人なのだろうか…
骨が崩れ落ちていないことからカルシウムをしっかり摂っていることが伺える
こちらは白骨化したネズミらしきもの。
何を再現しているのかはよく分からない

16:30、1時間ほど「ボルト城」を見学した後、向かいにあったアルスター塔(Alster Tower)に入ってみることに。ここは主に社交や娯楽のために建てられたらしいが、こちらも同じく未完の建物。

不規則な形のした岩で構成されている
100年前のボウリング、倒したピンは自分で立て直す方式

20分ほどタワーを見て回り、ボートで本土に戻る。帰りはどの船に乗ってもいいらしく、あえて3階建ての1番大きな船に乗って帰る。

帰りは島を来た時の反対側を回って戻る、門付近がハート型に削られている場所である
戻りのフェリー中は観光客でいっぱい。

17:00、アレクサンドリア・ベイに到着。この街はコンパクトな街で、メインストリートは古き良きアメリカという感じ。

小腹を満たすために、お菓子が売っていそうなお店に入る。このお店では”ファッジ(Fudge)”が名物のようで、メープル味を買ってみる。ファッジは砂糖、バター、フレーバーでできていて、キャラメルのような食感で非常に甘く、疲れた体に染み渡る味わいだった…!

店内はおしゃれで、アメリカンを感じる雰囲気

17:30、この日の宿はシラキュース(Syracuse)という町で泊まるので、出発する。

シラキュースまでは車で1時間30分ほど(約157km)
こちらを見つめる牛の群れに出会う、首だけ動かして省エネである

19:30、シラキュースに到着。夜ごはんは、Google のレビューは10,000件以上で評価は4.6(2024年10月時点)のDINOSAUR BAR-B-QUEにて。土曜夜のためか、地元の人で非常に混んで1時間待ちとのこと。

待つ人が外まであふれている

20:30、寒かったので車内で待機し、連絡が来たため店内に入る。

バーも併設しており最高にロックな店内

お店が一番推しているであろう”BAR-B-QUE PORK RIBS”をオーダー。ポークリブは、とてつもなく大きいと思ったが骨部分が大きく、意外と可食部は見た目ほど多くはなかった。

BBQリブとサイド4品。THE アメリカンフード!(42ドル)

22:00、食事を済ませホテルに到着。この日は朝早くから運転して疲れていたこともあり、すぐ就寝。

5. ニューヨークの州都 「オールバニー」

8:00、起床しシラキュースのホテルを出発。この日はレンタカーを空港へ返却する必要があったため急ぎの行動。戻る道中に寄ることのできそうな適宜場所を観光する計画に。

8:15、シラキュース近くのオノンダガ・レイク・パークに到着。警察官に「不法なボートを見ていないか?」と言われる。密猟でもあるのだろうか…。

オノンダガ・レイク、人よりもカモの方が数が多い

オノンダガ・レイクはジョギングコースには適していそうであったが、観光するにはこれといった見どころがなかったたため、州都オールバニーへ向かうことに。

オールバニーまでは車で2時間強(約230km)
風が吹けばくるくる回りそうな、どこか頼りない信号

11:00、オールバニーに到着。オールバニーは遠くから見える景色から都会であることが一目瞭然だった。路上駐車場は公式らしく駐車して街を少し歩く。

「エッグ(The Egg)」という有名な建築物。演劇や公演スペース。

オールバニーの高層ビルが少なく見晴らしがとてもよい街並み。議事堂などはヨーロッパの建築のような佇まい。

ニューヨーク州議会議事堂(New York State Capitol)
ニューヨーク州教育庁舎(New York State Education Building)

11:30、オールバニーでお昼を食べようと試みる。しかし、郊外といえども州都のためお店は混んでおり断念。街にお店が多いわけではないので、人があまり分散していなかった。

縦列駐車の道、びっしりと車が敷き詰められている

12:00、州都内にあるワシントンパークに寄ってみる。駐車場に車は多く止まっているが、公園内に人は少ない…みんなどこに行っているのだろう。

公園は広々としており歩きやすい。日本の代々木公園を彷彿とさせる
黄色の葉が散っていた、黄葉(おうよう)というらしい

6. アニマルな地名「キャッツキル」&「ベアー・マウンテン」

12:30、ワシントン公園を後にしオールバニーを出発。次はアパラチア山脈の一部であるキャツキルへと向かう。キャッツキルのストリートには、クリエイティブな猫の銅像がたくさん立っているらしく見てみることに。

車で1時間弱(56km)だが、スピード違反で警察に捕まっている人が多く渋滞していた

13:30、キャッツキルに到着。お昼は、ビール醸造所ではあるがハンバーガーがおいしそうなお店、Subversive Malting & Brewingへ。

店内には大学との共同研究をしているような看板も見られた、ビールの研究?
コーラは2ドルとニューヨークでは劇安だったが、
コップよりもストローの方が長いkidsサイズの劇小さコーラだった。
CLASSIC BURGER (16ドル)、肉がジューシーで美味

14:00、食事を終えキャッツキルのメインストリートへ向かう。ランチを食べた場所から車で5分ほどの距離。

メインストリートに入る前にさっそく謎のキャラクターがお出迎え

ちなみに「キャッツキル(CatsKill)」という地名は、オランダ語で"Kill"(小川)に由来しており「猫の小川」という意味である。決して「猫殺し」ではない…。

反射を持って猫の完成である

メインストリートは1kmほど続き、道の脇にはたくさんのショップが立ち並ぶ。猫の銅像を求めてメインストリートを散策するも、猫は一匹もいない…!神隠しにでもあったのだろうか…?

とりあえず土産ショップで土産のマグネットを購入

土産ショップの店員に聞くと、猫の銅像たちは夏限定のイベントらしく、LABOR DAY(9/2)まで展示した後、オークションにかけられるらしい。アメリカ特有の親指と人差し指を擦る動作をしていたので、相当な根がつくのだろう。

キャッツはおらず代わりにドッグが1匹…売れ残りか…!?

14:30、キャッツキルを出発。この後はストームキングアートセンターという屋外美術館に寄ろうとしたが、最終入場時間に間に合わず、ここも断念。

代わりと言ってはなんだが、近くにベアー・マウンテンという人気の山があるそうで、行ってみることに。

ベアー・マウンテンまでは車で1時間30分(約114km)

ベアー・マウンテンはマンハッタンからも1時間ほどと比較的近く、またハイキングコースも人気らしく、車は渋滞していた。

キャッツキルやベアー・マウンテンなど、なにかと動物の名前が多い。

ホワイトフェイスマウンテンなどと比べると緯度が少し下がるため紅葉はまったくしていなかった…。

道中は紅葉はしていないものの、西陽でいい感じの木漏れ日

17:00、ベアー・マウンテン展望台へ到着。展望台までは車で行くことができるため、必ずしもトレイルなどの必要はない。そのため展望台付近も駐車場待ちが発生するほど人が多かった。

絶景ビュー、地球は緑だった。
緑が生い茂っているものの雄大な自然をみることができる

17:30、30分ほど展望台から眺めた後、ニューアーク空港へ向かう。展望箇所付近にある自動販売機でエナドリ購入。

カードを先にタッチする方式で、使い方がいまいちよく分からずボタンを2回押すとモンスターエナジーが2本出てきた。(翌日に2本分きちんと引き落とされる後払いシステムだった…。)

2回連続で買えてしまうので、自分がカードをタッチした後に他の人がボタンを押したら買えてしまうのでは…?という疑問は残った。

他にもアイスやスナック菓子なども売っている。

19:00、帰りも例に漏れず渋滞していたがなんとかニューアーク空港に到着。無事にレンタカーを返却し、今回の紅葉ドライブウェイ旅はここまで。

旅を終えて

ニューヨークのレンタカー旅は、町を出てしまえば道が広く走りやすいが、渋滞に巻き込まれる可能性が高く時間がナビどおりに行かない。高速道路にはパトカーが非常に多く、今回だけでも10台は捕まっているのを見た…。

紅葉には少し時期が早いものの週末旅行ということを考えると十分きれいな景色を楽しみ、リフレッシュできて大満足であった。ストームキングアートセンターなど、またチャレンジしたい。

それでは、また次回!

ホワイトフェイスマウンテン

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