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ダメなテーマはスルーされる、ヘタ文は2行目から読まれない

小林正宗(こばやし まさむね)といいます。ものごとをわかりやすく伝える仕事をしています。わたし自身がとても飲み込みが悪いので、どうしたら理解しやすいのか?と考えているうちに、わかりやすさに興味を持つようになりました。

もともとは、新聞やテレビ、雑誌などの記者を10年ほどしていました。雑誌や書籍の編集者としても5〜6年ほど勤めていました。大学の教師としても8年以上教鞭を執っています。その経験から「ものごとをわかりやすく伝えるには、こうしたらいいのでは?」というアイデアがたまってきました。

ノウハウというほど立派なものではありませんが、わかりやすくするためのアイデアを「もっとわかりやすく情報を伝えたい!」と思っている人たちと共有できればと思っています。

このnoteの特徴 “文+絵+テーマ”

「わかりやすさ」とは何でしょうか?

「あいつの文章はわかりにくいよな」「言ってる内容がよくわからない」「そもそもあの人は何の話してるの?」ということばは、よく耳にします。わかりやすさの定義はそれぞれだと思いますが、ここでは次の3つのことについて取り上げます。

(A)文章(ことば)のわかりやすさ

(B)図解でのわかりやすさ

(C)テーマでのわかりやすさ

一般的に「わかりやすさ」というと、国語力だとか表現力だとかに注目し、文章やことばの操り方のみを取り扱います。わたしは記者や教師の経験から、ことばではなく画像や映像を使ったりした方が伝わりやすいことがたくさんあることを知りました。また、たとえ難しいテーマでも、良い例え話を用いることでグッとわかりやすくなることもわかりました。そこで、ここでは文章と図解、テーマの3つにわけて、わかりやすい表現を考えていきたいと思います。

このnoteの特徴 “名著”

名著と呼ばれる昔の文学作品を読んでいると、今ではあまり耳にしないようなことばや表現を使っているケースは少なくありません。わたしが考えるに、当時は文学作品が、最新の知識や物の見方などを伝えるという役割が強かったように思います。つまりわかりやすさよりも、たくさんの情報を伝えることに重きが置かれていたと思うのです。

一方、「現代は情報過多だ」と言われることは少なくありません。たくさんの情報があるので、誰しもが「短い時間で正しい知識を理解したい」という人が増えてきました。知識の深さよりもわかりやすさが求められるようになっています。

そこで、「100年近く前に書かれた名著を、現代の編集者が「わかりやすさ」を軸に翻訳するとどうなるのか?」という実験をしてみたいと思っています。

※補足事項

ただしここでは、現代に生きる人たちがよりわかりやすく情報を伝えるためのトレーニングとして、一般的に名著と呼ばれる書籍の文章を引用しています。修正や補完は、あくまで「現代に暮らす人たちが理解しやすくするため」のものです。

今でも登場する名著の文学的価値は高いと考えています。その芸術性を否定したり不完全さを指摘したりする意図はないことを、ご理解ください。

また引用した文の作者の思想や主張に、同意するものではないことも添えたいと思います。

馬券が当たった方、宝くじを当てた方はお願いします。